a waxing moon

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help リーダーに追加 RSS たまゆら 22

<<   作成日時 : 2009/01/06 13:36   >>

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えーと、色々始まります。





何でもない日々が続く。

ルルーシュの毎日は過ぎていく。論文発表の教授の手伝いをして、展覧会の準備で同僚と出張もした。
カレンやシャーリーに約束したシフォンケーキを焼いて事務所の皆に取り囲まれて、一口しか食べていないと半べそのシャーリーにまた焼くからと約束をして・・・それから?

時折、スザクが部屋を訪れるようになった。来る時は必ずメールが入る。

何をする訳でもなく、スザクは部屋にいる。そして大抵眠っている。よほど実家では眠れないのであろう。
カレンに話したら呆れ返っていた。
「バカじゃないの?」
それは、オレに対する言葉なのか、スザクに対する言葉なのか。多分二人に向けての言葉だろう。
オレ達は付かず離れず、”友達ごっこ”をしているのだ。
ここにいるのは、友達の枢木スザク。あのスザクじゃない。
以前はスザクの病状を聞きに主治医を訪ねていた。だが、辞めてしまった。怖いのだ。
「二度と記憶は戻りません」と告げられることが。オレを愛してくれたスザクが戻らないと告げられることが。
自分はこんなにも弱くて臆病な人間だったのだ。
オレは何でもない振りをして、友達のスザクの前で笑いつづける。それでも手放したくないから。

街角で偶然、出くわす。
「ルルーシュ!」
「ジノ?」
背の高い金髪は人混みでも、一際目立つ。
「よ!久しぶり〜。元気になった?」
「まあまあ、かな?」
そう答えるルルーシュは、以前よりあきらかに細い。
『ルルーシュに会ったら食事させてよ!』
カレンの言葉を思い出す。そうだった。あのお姫さんは怒らすと怖い。特にこのルルーシュ絡みだと特に。
「仕事終わり?」
「そう・・・だな。まあ終わりかな。今日は直帰なんだ」
「メシ!メシ喰いにいかないか?」
しばし悩んでいたルルーシュは「行こうか」と返事をした。
よっしゃあ!いや偶然、偶然だから!許せ、リヴァル。心の中で友人に手を合わせるとジノはご機嫌で、ルルーシュと歩き出す。
歩きながらルルーシュを見下ろす。綺麗な黒髪。横顔。
食事も向かい合わせで食べる。いつもならスザクがいるからあまりルルーシュを見ることは出来ない。ルルーシュばかり見ていたら変に思われるから、ジノは必死で隠し通している。しかし、今日はルルーシュもジノを見て話をする。あの綺麗な目がジノを見るのだ。
『変な気起こすなよ』
リヴァルの言葉が繰り返しジノに警告する。しかしついついルルーシュの唇や首筋に目が行くのは男の性だ。仕方ない。

「さあてと、ルルーシュ飲みに行かないか?馴染みの店だけど、いいとこあるんだ。ルルーシュ?ルルーシュ!?」
凍りついたように動かないルルーシュの視線の先には、ホテル。ドアボーイが迎えるのはスザク。
スザクの隣にはピンクの・・・そうだ、ユーフェミアとか言っていた。
固まったままのルルーシュの体を支えるジノが見ている中、スザクはユーフェミアの肩を抱いたままホテルのロビーへと消えていく。
「スザク・・・何だよあいつ・・・」

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