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シュナさまはあくまで医師ですから。(あれ?) 外科病棟の廊下に立っている人影が数名見える。 「枢木君!」 「先生・・・」 「看護士から聞いてね。本当にランペルージ君なのか?」 「はい・・今は薬で眠っています」 女の子二人が不思議そうな顔で見る。 「シュナイゼル先生。僕の主治医なんだ」 途端に勝気そうな女の子が食って掛かってきた。 「このバカの主治医?それで先生、このバカの記憶は戻るんですかっ!?」 「ちょっと、カレン・・・」 「戻ります」 言い切ったシュナイゼルの返事にカレンとシャーリーがポカンとした。立ち直るのはカレンが早かった。 「スザク!あんたそれ知ってたの?何でルルーシュに言わないの?どうして記憶は戻るって言わなかったのよ!ルルーシュがどんな気持ちでいたと思っているのよ!何で?一言言っていれば・・・こんな・・・こんな・・・」 ぽたぽたと泣き出したカレンにシャーリーが驚く。カレンが泣くなんて・・・。 スザクも黙って立っている。 「とりあえず、場所を移動しないか?ここでは目立ちすぎるよ。それで、彼も友人かな?」 見れば注目の的だった。そして、リヴァルが所在無さげに立っていた。 全員で職員の休憩室に移る。ここなら一般患者や見舞い客は入ってこない。 移動の前に眠るルルーシュの顔を見たシュナイゼルが「痩せすぎだ」と眉を顰めていた。 植え込みに隠れた一角で、シュナイゼルは話を聞く。話を聞いてスザクがどんどん落ち込んでいくようだがカレンは見てみぬふりをした。 「先生は脳外科なんですか?」 「まあ、そうなんだけどね。最近はストレスが原因で欠陥症状が出る人もいるから心療科も勉強中だよ」 紙コップのコーヒーを飲む。 「成程ね、ランペルージ君は君の恋人だったわけだ。熱心に聞きに来ていた訳がわかったよ」 「あの・・・ルルは毎日先生のところに?」 「そう。ほとんど毎日だった。でも途中から来なくなった。最もこちらもデータは全て転院した先に渡してしまったから、経過はわからないままだったしね。でも私は彼も心配だったんだ。心が酷く不安定だったからね」 気になっていた。そして今日運び込まれてしまった。 スザクがゆっくりと顔を上げた。 「もし、転院していなかったら記憶が戻るというのももっと早く分かっていたんですか?」 「わかっていたよ。転院先のカルテを見たが詳しい検査を全くしていない。これはおかしいんだ」 「おかしい?」 「故意にわからないようにしていたような気がするんだよ」 何か、前に聞いたようなセリフだ。どこで・・・。 「あっ!スザクわかったぜ、お前の事故の運転手!何かやばそうな奴でさ!」 リヴァルが数枚写真を取り出す。 「隠し撮りも大変だった。ルキアーノ・ブラッドリー。こいつだよ」 オレンジ色の痩せた男。隣で話しかけているのは、これは・・・まさか。 「ユフィ?」 シュナイゼルが写真を見る。 「枢木君。ユーフェミアと知り合いか?」 「先生?」 「妹だよ。腹違いの。まあ、私は勘当された身でね、あまり実家には寄り付かないし歳も離れているからほとんど交流はないんだ」 カレンはシュナイゼルを見る。これは偶然なの?運命なの? 「スザクはユーフェミアを庇って事故に遭ったんです。この男の車です」 シュナイゼルはぐるりと全員の顔を見る。最後にスザクの顔を見て片目をつぶった。 「どうやら、とんでも無いことに私を巻き込んだね」 |
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