「作戦会議──手の掛かる兄」

「作戦会議──手の掛かる兄」  ルルーシュは一歩下がると、玄関に立ったスザクの頭のてっぺんから靴まで視線で辿る。「よし、合格」「あ、うん」「いい男に仕上がってるぞ。今夜の女たちの話題を攫うに違いない。よしよし、いってこい」「い、いってきます」 父親と後部座席に並んで座り振り返ると、見送る使用人たちの真ん中にルルーシュが笑顔…

続きを読むread more

「A happy sound」

「A happy sound」  C.C.がベッドの真ん中で眠っている。体を小さく丸め、それはまるで胎児のようにルルーシュとスザクの間の暖かさの中で眠りを漂う。  夜も更け、さて寝るかという頃、C.C.が枕を抱え込んで寝室の入り口に立つ時がある。「C.C.?」 何も言わず立ち尽くすC.C.の姿を見て、スザクは…

続きを読むread more

Amethyst―アメジスト その3

Amethyst―アメジスト R18  そのまま真っ直ぐ帰宅するのも勿体ないなと、ふとスザクは思う。せっかく綺麗なルルーシュなのだから、もうちょっと堪能したい。そこで、いつものホテルに連絡をして、ラウンジに席を作ってもらう。当然のことだが、邪魔なジノはさっさと送り届けさせた。「支配人、今日はカウンターでいいよ」 一番…

続きを読むread more

Amethyst―アメジスト その2

Amethyst―アメジスト  ミラーに大満足の様子の主が映る。 パーティーに間に合って本当に良かった。きっとあの服を見つける為に、今までの道のりがあったのだろう。あのボディはルルーシュ専用として、スザクがリザーブした。着る相手だと携帯に保存してあるルルーシュを見せるとマダムは「まあ」と一言発した後で、一人で何やら納得…

続きを読むread more

Amethyst―アメジスト その1.

Amethyst―アメジスト  始まりは一通の招待状であった。 パーティーへの招待状は、いつだって山のように届けられる。季節のイベント関連は勿論のこと、取引先の会社の新作発表や設立記念パーティーなども含めると、ほぼ毎週何かしら出席しなくてはならない。そして、その席に一番ふさわしい服装を用意するのが、スザクの執事であるル…

続きを読むread more

優しい時間

「優しい時間」  かさこそお話をしているような色とりどりの落ち葉を踏みしめてルルは駆け回る。走ると首に巻いたマフラーもひらひらと揺れた。「どんぐり、みーつけた」 ぴかぴか光っている丸いどんぐりを見つけるとルルはポケットの中に入れた。たくさんのどんぐりでぱんぱんに膨らんだポケットを見てスザクも笑う。 郊外…

続きを読むread more

円舞曲 4.

続きです。 R18  抉られ、開かれる。 素のままの自分をさらけ出し、秘めねばならぬところを無抵抗に明け渡し、自らいそいそと差し出している。それでも足りない。もっと深く、もっときつく、もっと激しくと、押さえの聞かない声が零れる。  ずっと裏で動いていた。誰にも見られないことが黒の騎士団として動い…

続きを読むread more