騎士は白馬に乗っているとは限らない 228

だって。ドSで腹黒で策略家の宰相ですから。







敵のナイトポリスに放ったランスロットの2回転キック。
そしてルルを片手にスザクがテロリストに食らわせた回し蹴り。

「あれ、やりてーっ!!!」


KMFでの2回転キックはそりゃもう”真似したいNO.1シーン”である。だがいくらやっても出来ないのだ。
「タマキがジャングルジムからとびおりてすごくおこられてた」
高い場所から落ちながら回転すればいい、と結論を出したタマキがやってみたのだが上手くいく訳がなく、こっぴどく先生に怒られることになった。

「出来るのか?あれはスザクのオリジナルだろ?」
「陽昇流誠壱式旋風脚、って正式名がついてる技なんだよね、あれ」
「ひのぼりりゅうまこといちしきせんぷうきゃく?」
へえ、ルル凄いねとスザクになでなでと頭を撫でられてルルはにっこり笑う。
「僕には難しいだろうからって藤堂先生が”くるくるキック”って」
「おおお、藤堂センセー」
スザクの武道の師である藤堂はジノにとっても師だ。ルルが日本で過ごしたあの夏にしっかりと指導してもらったのだ。基本からきちんと教わったせいで動きが良くなったと他のラウンズメンバーから羨ましがられた。武道に関しては素晴らしい師であるが、そのネーミングセンスはどうなんだ?

「でもあれは基本があっての”あれ”だろ?園児にはどうなんだ?」
「そうなんだよね、教えろと言われても」
「しかも、お前・・・KMFであれやるなよ・・・」
「だって!あのままだとルルがっ!」
あのままテロリストが突っ込んでいけばその先には特派のトレーラーがあったのだ。阻止することに手段など選べない。

うーん、と悩むスザクとジノ。
しかし、このままでもマズいのだ。園児達が盛り上がり過ぎてしまっていて皆があれをやりたがる。しかもスザクが軽々とやってのけた為に、自分でも出来るだろうと思ってしまっているのだから、さらに質が悪い。

「きしにできるのなら、おれたちにもできるぜっ」
「おーーーっ!!!」

何とかしてやってみようと高い場所に登って飛び降りてみたり、とやーーっと廊下で大騒ぎになったり。このままではそのうち危険なこともしでかすに違いない。その前に食い止めたい。

というわけで、先生達からお願いしますと拝み倒されたのだ。本人に教えてもらってあきらめろということである。出来るわけないんだから。

「とりあえずさ、出来そうな簡単な技から教えれば?」
「そうだね・・・」



「そう。何事も”出来そうな”ところからだと思うよ」

ラウンズ女性陣から解放されたテロリスト達ではあったが、これで終わりであるはずもなく、今度は妖しい笑みを浮かべたシュナイゼルが目の前にいる。外交手腕の凄さは言うに及ばず、軍略にも長けているこのブリタニア宰相を知らない人間はさすがにこのすっとこどっこい達の中にはいなかったようだ。

優雅に足を組み座っている。後ろには側近のカノン。その隣には特派副主任のセシル。主任は向こうの方でこわいよーと涙ぐんでいる。逃げられなかったようである。

そして、同じように椅子に腰掛けているコーネリア。夫であり騎士でもあるギルフォードが傍を離れることはない。呆れた顔をしてテロリスト達をながめているのはダールトン将軍である。

「さて、先程までの”お仕置き”は十分楽しんでいただけたかな?」
すっかり刃向かう姿勢が抜け落ちたすっとこどっこい達だ。アホな”誇り(埃)”は十分に落とせたようである。

「では、これから”身分不相応”と”無知”がいかに問題であるかということをしっかりと勉強してもらおう」

世の女性達をトロトロにとろけさせる極甘の微笑を浮かべた宰相の”調教”が始まる。
これに比べたら、さっきのお仕置きなんて比じゃないよ、テロリストさん。


そしてその後、部屋からは悲鳴すらも聞こえてこなかったという。

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