騎士は白馬に乗っているとは限らない 221

怒りの根源が変わってきてませんか?くるるぎさん。







降っていた雨がいつの間にか止んでいる。薄日が差し込むその中で白い機体のコクピットのハッチが開く。リフトを片手で掴んで降りてくる姿に向かってルルは駆けだした。



仰向けに倒れているナイトポリスを俯せにひっくり返すと、ギルフォードは緊急脱出装置を外から操作する。勢いよく飛び出したその中から白目を剥いて気絶している男が現れた。
「こいつか、元凶は」
コーネリアは顔にかかる長い髪を手で後ろにかきあげる。そんな仕草さえもの凄くカッコ良く見えるのは振られたせいなのか?
そんなタマキが眺めているその前で、コーネリアはがしっと男の襟首を掴みあげた。

「起きろ。なにを暢気に寝ているっ!」

そしてガクガクと大きく揺さぶった。
ようやく男は目を開けるが、目の前にはこちらを睨み付けているコーネリア。
「うっひゃあああああっ!!!」
ちっ、と舌打ちをした後にコーネリアは冷たい視線を送る。
「なにをそんなに驚く。私ごときでそんな反応ではこれからどうする」
片足をコクピットの枠に掛けるとさらに襟首を締めあげる。
「自分が何をしようとしていたのかわかっているのか、きさま。ああ、心配せずとも皇宮でみっちり教えてやるから安心しろ。皆が手ぐすね引いて待っているぞ?」


聖母様とか、どす黒い背景の特務総監とか、ドS宰相とか、その側近のSな伯爵とか。おそらくラウンズも参加であろう。もしかしたら、ロール頭まで参加かもしれない。

両手でぐいぐいと更に締める。

「身の程知らず、という言葉を知っているか?部下共々、身を以て知るがいい」
ふふふ、はははははははと笑いながらテロリストをいたぶり続けているコーネリアの姿にタマキはこそこそと後ずさり。
「どうしたの、タマキ?」
「あーのさあ、えーと、おれシルヴィでいいや」
にこと笑う大きなリボンがとても可愛く見えたタマキである。やっぱりかっこいいよりも可愛いだよな!うん・・・。


「スザクっ!!」
駆け寄るルルの姿にスザクは笑顔を見せ、ゆっくりと片膝をついて騎士の礼をとる。

「ご無事でなによりでした。ルルーシュ殿下」

さあ、驚いたのはすっとこどっこいのテロリストだ。コーネリアにがくがくと揺さぶられていたのだが、スザクの言葉に驚き呆然と口を開ける。
「へ?な、ちょ、ほえ、いや、は?」
「貧弱なボキャブラリーだな」
その余りに情けない表情にコーネリアはバカが、と呟いた。
「人質の園児たちの中に我が弟ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアがいたのに気付かないとは」
「本当に信じられないよっ!」

憮然とした顔でスザクはルルを抱っこしている。

「こんなに可愛いのにっ!どうして気付かないのかなあ。ほら、同じ制服なのに全然違うんだよ?」
大事な大事な主を片手に、騎士力説。こんこんと主の可愛さを述べ続ける。

「ルルを怖がらせて泣かせた罪は大きいよ?しかも”気付かなかった”なんて、バカなことしでかしてくれてさ」

もうどれが怒りの理由だか分からなくなってきている。テロを起こしたことが一番じゃないのか?一般市民まで巻き込んだことじゃないのか?復興しつつある祖国に泥を塗るようなアホなことをしでかしたことじゃないのか?

「可愛いルルに気付かないなんて!」

気付いたら気付いたで、もの凄いコトになったと思いますけど。



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