ぼくのこころに、きみがくる 3.

女の子ですから。









「OKだから」と教室に戻ってきたリヴァルにカレンがごめんと呟いた。
「あー、いいっていいって。だいたいさ、人に頼む方がどうかしてるんだからさ」
カレンに手渡してくれと頼まれた手紙をリヴァルがその頼んだ本人に返しにいったのだ。手紙といっても呼び出しの簡単なものだ。だがその短い文章にどれほどの思いが込められているのかと考えると受け取ることも出来ない。
目の前でこちらを眺めているルルーシュはそういったものを全部本人に返していることは知っている。
「なによ、ルルーシュ」
「何も言ってない。オレに突っかかるな」
ルルーシュはいいわよ、とカレンは思う。大好きな人と恋人同士になっているのだ。きっぱりと『好きな人がいるから』と言える。
───でも私は……まだ片思いなんだもん。
「……ジノ先生に避けられてるような気がするし……」
「お前もじゃないのか?」
カレンが訪れているのは診療時間内のみ、だ。絶対にジノ先生に会わない時間にだけカレンはくるるぎクリニックにやってくる。それは当然ジノにも言えることであり、最近では玉城の店にいくことも激減している。
「ねえっ、わたし嫌われてないよね?」
ルルーシュとリヴァルとシャーリーは顔を見合わせて、お互い考えていることを確認しあう。

カレンも女の子だったんだなあ。

「ねえ、スザク先生にジノ先生は相談したりしないのかなあ? ルルは何か聞いてないの?」
シャーリーは転入してきたルルーシュに淡い恋心を抱いた一人であったが、実態を知って呆然とした被害者である。
誰がこんな王子様のようなルルーシュが毎朝新聞のチラシでスーパーの特売商品や底値チェックしていると思うだろうか。きっちり食材を使いきり、冷蔵庫がからっぽになると一人にんまりとガッツポーズをしていると誰が想像できるであろうか。毎日いそいそとしかもとびきり楽しそうにスザク先生の世話をしているルルーシュだ。もはや生き甲斐と言ってもいいだろう。きっともうスザク先生はルルーシュ無しでは普通の生活は出来ないに決まっている。しかしながら誰が何を言おうが離れっこない2人だから、それはもう心配ない。
今ではその実態を楽しむ側になっているシャーリーであった。「ルルーシュくんを応援する会」の会員にまでなっていることは勿論ルルーシュには内緒だ。シャーリーのずば抜けた妄想っぷりは商店街のおばちゃん達に大いにウケている。

「“お前に相談した俺が馬鹿だった”」

「? なによ、それ」
「ジノ先生が先生に言った台詞。一応相談はしたみたいだけど」
酷いだろう?と言うルルーシュに対して、その場の3人は申し訳ないが納得してしまっている。ジノ先生、相談する相手間違ってるよ、とも思う。きっとスザク先生のことだから「自分で決めれば?」程度のアドバイスしかしないであろう。仕事の事とルルーシュ以外はホント淡々としたものであるし、恋愛に関しては「スザクは馬鹿」というアーニャさんの名言(迷言)もある。だからといって、他に誰かいるのかというとこれもまた問題だ。商店街は皆興味津々だから。
「あ! でも先生がジノ先生は真剣に考えてるって言ってたな」
その言葉にカレンが身を乗り出す。
「真剣て何!?」
「いや、だから気軽に『いいよ』とは言えないんじゃないか? 今後のこととか、周りのことも考えたりすると」
「ルルーシュは? ねえ、どうやってスザク先生に言ったのよ!」
自分よりもルルーシュの方が大変だったはずだ。何せ、スザク先生は立場的には「育ての親」である。
3人の視線を集めたルルーシュは一気に真っ赤に染め上がった。
「言えるか!」
さらりと流せばいいものを、いつも冷静なルルーシュがスザク先生とのことになるとこうなる。
だから皆に弄られるんだ、とこれも揃って思う3人であった。



「何かあっても、責任取れなんて言わないから!」

もし、知らない場所で、知らない人として会っていたら先生は笑って頷いてくれてた?
責任なんて、そんなしがらみ関係なく「いいよ」って手を出してくれてた?
「…………だって好きなんだもん」






**************
お店で流れている曲を検索してくれるアプリ、なんてものがあるんですねえ。びっくりしました。昨日教えてもらったんです……あー、もう少し早く知っていたらこの前、靴屋さんで流れていためちゃめちゃカッコイイ洋楽の曲のタイトルが分かったものを!!
「あー、これ誰?なんていう曲?」というのがたまにあるので、使えそうです。



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