ずっと君をさがしてた 47.

今度は





生徒会室に残されたメモを見てスザクとルルーシュは顔を見合わせて仕方ないかと溜息を吐き出すと、残されたファイルに手を伸ばした。
「こっちはオレが片づけておくから、お前は備品のチェックをしてこい」
「……そうだね、先輩動けないし」
「動けないようにしたのは誰だ!」
「だってあんなの持ってるし……でも一つしかないから、その一回に思いっきり気持ちを込めさせていただきました。あーもっとジラせば良かったかなあ」
「バカっ!」
はははと笑いながら外へと出ていくスザクだったが、扉の手前で振り返る。

「ルルーシュ、愛してる」

「っ! は、早く片づけてこい!」
「先輩、顔真っ赤。可愛いなあ、もう」
投げつけてやろうと消しゴムを手に取ったが当然当たるわけもないので止めておく。拾いに行くのも大変だからだ。何がって───体が。
もっと焦らせば良かったなんて冗談ではない。こっちが限界だって言っているのにあの馬鹿はっ!
『スザ、クっもうイき……たい』
『だーめ。もうちょっと我慢して』
あの体力馬鹿!弱いところも全部知り尽くしているからってわざと外してくれるから、こっちはもう……。
「………………とりあえず仕事を片づけよう」
大量に残されていた仕事だったが、ルルーシュの手に掛かればすぐに片づいていく。それはルルーシュの手際がいいというのは大いに関係しているだろうが、気を抜くと色々考え込みそうになるのをこれに集中させることで忘れようとしているせいでもあった。
ユフィには悪いことをしたのかもしれないな。
でもスザクだけは渡せない。誰にも。
「あいつはオレのだ」


「あらあらルルーシュはまたお泊まりですって」
母がメールを見てナナリーに告げた。
「お兄様がお泊まりばっかりするからスザクさんがちっとも遊びに来てくれないんです。つまんなーい」
「そうよねえ。スザクさんはいい子なのよ、礼儀正しくて爽やかで」
マリアンヌはナナリーの隣で何とも言えない顔をしている姪に笑いかける。ユフィとしては即失恋してしまった相手だけに「はあ、そうですか」とだけしか言葉は出なかった。
「ル、ルルーシュの学校は本当にここから遠いわね」
初めて遊びに行った時もそう思ったのだが、もっと近くに幾らでも学校はあるし、ルルーシュならば選びたい放題のはずだ。どうして電車で30分もかかるような学校を選んだのだろうと今回もそう思う。
「赴きのあるとてもいい雰囲気の学校だとは思うんだけど、何か特別な学科があるという訳でもないでしょう?」
「ユフィ姉様、スザクさんです」
「? 何が?」
ナナリーとマリアンヌは二人で笑う。
「お兄様がアッシュフォードを選んだのはスザクさんに会う為なんです」
「ルルーシュは隠していたつもりらしいけど」
完璧なようでいてところどころ抜けているのがルルーシュらしいと言えばルルーシュらしいのだが、いきなり剣道の試合を調べ出したり、選手の学校を検索したりし始め、何をやっているのかとこちらが思う前にPCのモニターが開きっぱなし、資料が広げっぱなしでは全部筒抜けである。
「あら、お湯が沸いたわ。ちょっと待っててね」
お茶を煎れる為に母が立ち上がる。ナナリーは従姉に向かってにっこりと笑顔を見せた。
「ユフィ姉様“今度は”スザクさんをお兄様から取らないでくださいね」
「ナナリー?」
意味が分からず首を傾げるユフィに対しナナリーは意味ありげな笑みをもう一度見せてから、無邪気な笑顔へと変えた。
「そうだ! 私クッキーが上手に焼けるようになったんです」
「え? あ、そうなの?」
待っていてくださいとナナリーもキッチンへと歩き出す。

スザクさんはお兄様の側を離れてはいけないんです。











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