ずっと君をさがしてた 60.

準備。









すでにリークされてしまっている今年の学園祭の催しは、ダントツで「シンデレラ」が一番人気だ───というよりも話題をかっさらってしまっている。
配役は明かさない、という約束事もどこへやら。
スザクが王子でジノがシンデレラだともうすっかり広まっていた。
「……あれ、なんとかならないかなあ」
「ホントだよな」
ボヤいているのはスザクとジノだ。
何故かというと、それだけ期待されているのならば!とおかしな方向に向かっている副委員長の朝比奈くんが、更に違う方向に向かうのだ。
「張り切るのはいいんだけどさあ」
「頭いい奴ってどっかおかしいよな?」
「先輩は違うよ! 頭はいいし、美人だし、あっちも実は凄いし」
ジノとアーニャがその言葉に思わず反応して、ほほお、詳しく聞きたいとスザクを眺めるがこの男はにんまりと笑うだけだ。
そして、興奮したように教室に走りこんできたのは副委員長。
「アーニャくん! どうだろう、見つけた嬉しさに王子とシンデレラが抱き合う!というのは!!」
「「絶対に嫌だ!」」
即座に王子とシンデレラが異議を唱える中、アーニャはちょんと首を傾げ考えた後でこう答えた。

「面白いけど、気持ち悪い」

そうよね~と周りの女の子達もアーニャの意見に賛同している。
「だったら最初から俺をシンデレラにするな!」
ジノから出たのはごもっともなお言葉だったが、それはあっさりスルーされるのであった。
「面白いのはいいの」


シャーリーは被服室で大張り切りだ。カレンはでろんと広がったあまりに可愛くないドレスを見てあきれている。ドレスが可愛くない、なんてありえるだろうか。
「……可愛くないシンデレラ……」
「あ! カレン、ごめんこのレース切って!」
「あんたってお裁縫の腕だけは確かなのねえ……」
シャーリーはむう、とほっぺを膨らませるがそう言われても当然であろう。クラスとしては「執事喫茶」であるが、これにシャーリーがあまりに役に立たないということが早々に判明したのだ。割ったグラス、ぶちまけたお皿は数知れず。試しにメニューを考えていたルルーシュは作るよりも片付ける時間の方が長いことを悟り、にっこりシャーリーをミシンの前に座らせた。
「針を指に刺したりとか、間違えて布を切るとかはないの?」
「ないよ?」
どうしてこんなにバランスがとれていないのかしらん、とカレンは思うのだがまあ得手不得手はあるのだから仕方ないと諦める。
「ねえねえ、これカレンどうかな? 恰好よく作ってみました!」
男性用の燕尾服ではバランスが悪く、胸の辺りが苦しいと訴えたカレンにシャーリーが新たに手を加えたものだ。
こちらも着々と準備は進んでいく。学園祭はもうすぐ開催。




*****
準備期間て楽しいですよね~。インテに向けて半年以上かけて準備していたので、ちょっと気がぬけちゃってます(笑)



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