ずっと君をさがしてた 62.

学園祭、その2









「あ、あんた達っ!」
入ってきたスザクとジノの姿にカレンが拳を握ったのに対し、即座に「お帰りなさいませ」と挨拶したルルーシュ。
「お帰りなさいませ、すぐにお茶のご用意をさせていただきます」
決められたセリフでさっさと片づけようとしたのだが、相手はスザクだ。大人しくエスコートなどされる訳がない。
「うわあ、先輩可愛いね。あ、ルルーシュ先輩のことだからね」
「そんなもん、分かってるわよ!」
隣に立っているカレンにぎりりと睨まれてスザクは首をすくめてみせる。そんなスザクにジノが反論。
「何言ってるんだ、カレン先輩も可愛いじゃないか!」
「さらに女の子ファンが増えますよ、カレン先輩。ジノはもっと近づけなくなるね」
「ぬわんだとおお」

今現在でも「カレンお姉さま」の人気はとんでもない。試合、ともなればルルーシュがスザクの弁当を作るように、カレンにも親衛隊の女の子達がお弁当を差し入れる。それはルルーシュが作るお弁当よりも「ピンク色」がすごい。しかも半分がデザートで占められる。そして「美味しかったわ、有難う」というお姉様の言葉にさらに女の子達はきゅんきゅんするのだ。

にへら、と眺めるジノと、それにちょっかいをかけるスザクの2人にカレンは「来るなって言ったでしょう!」と怒っているが無理な話だ。上から下までルルーシュを眺めていたスザクはうーん、と唸る。
「先輩、先輩。その執事の格好って借りれるの?」
「? これか? これはシャーリーの手作りだから別に、」
別に借りてもいいんじゃないのか?という前にスザクはシャーリーのところへと飛んでいく。
「シャーリーせんぱーーーーいっ! あのルルーシュ先輩の執事の服って借りてもいい? というかお買い上げしたい」
いきなり飛んできたスザクの勢いにたじたじとなりながら、シャーリーは、いいよと答えた。
「でもスザクくん、何にするの?」
スザクは胸を張って答える。
「執事ごっこ。あ、違うか、執事プレイ? ご奉仕してもらおう」

げしっ、ぱこん。

この時のルルーシュの動きは、いつもの運動音痴がどこかへ飛んでいったよう早さだったという。
「そ、そういう事を皆の前で言うな!」
そして───ということは、そういうことしてるんだと言っているようなものであると全く気づかないルルーシュである。

「もお、あんたたち帰れ!」
なんにもしないうちに、「いってらっしゃいませ! 2度と帰ってくるな!」と追い出されたスザクはぴしゃん!と閉まった(自動ドアなのに手動で力一杯閉めたカレンである)ドアを前にうーんと腕を組んでいる。
「……発表したのがまずかったかなあ?」
「……お前、いいかげん自覚してくれ」
スザクはジノににっこり。
「自覚はとっくにしてるよ」
「お前、ほんとに性が悪いな!」

さて、シンデレラ。
舞台発表の最後とはいえ、そろそろ準備段階に入らなくてはならない。
着替えたジノの姿にスザクはお腹を抱えて笑いだし、その笑いは15分経過。さすがの筋肉の持ち主もそろそろ腹筋がやばい。
「アーニャ!」
「何、スザク」
スザクはびしっと直立不動。右手で敬礼すると、こう告げた。
「笑わずに王子様をやる自信が全くありません!」
「絶対にスザクは笑っちゃ駄目」
「……拷問?」
「拷問はこっちだろう!」
ピンクのドレスの裾をもってがに股で歩いているジノだ。クラス中の女の子達からブーイングが起きても知ったこっちゃない。派手派手なお揃いリボンが頭の上でゆーらゆーらと揺れているのが、更にビジュアルにダメージを与えている。
そこへ現れたのは「おかしな情熱を注いでいる」朝比奈くんだ。
「困るよ、枢木くん。これは君が真面目な顔をしてやるからこそ意味があるんだから」
「じゃあ副委員長がやればいいよ」
朝比奈くんはメガネをくい!と指先で押し上げる。

「君がやるから面白いんだろう!」

結局のところ、そっち方面でいくのは間違いないようだ。



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