ずっと君をさがしてた 69.

秘め事?









「ねえ、先輩。それ先輩の仕事じゃないですよね?」
「仕方ないだろう。頼まれたんだ」

スザクはぶーっと頬を膨らませている。今日は急遽部活が休みになった。武道場の畳の入れ替えだったのだが、業者の手違いでまだ畳が入らない。そのために武道場使用の部活は休みになった。もちろん、基礎体力作りでグラウンドに出るということも考えられたのだが、部長であるカレンがいないためにそれは不可能。剣道部が休みになったと聞いた女の子達によって拉致されてしまったのだ。とにかくその情報網は凄いものがある。どこからその情報を仕入れるんだろうといつも不思議に思うのだが、女の子のパワーとは素晴らしい。
「カレンおねーさまーーーっ! パフェ、パフェ食べに行きませんか!」
この誘いに来る女の子にも順番制があるらしく、決して続けて同じ子が声をかけるわけではない。勿論、差し入れや試合時のお弁当も皆公平になっているらしい。
「えー、でもほら試合が近いのよね」
「おねーさまっ! 息抜きは必要です。それにもう桃パフェは今週で終わりなんです!」
とびきり美味しいスィーツの店がある。そこの季節限定パフェはその季節ならではの果物をふんだんに使用した人気スイーツだ。しかも味もとびきり。
「えっ! もう終わりなの!?」
「そうなんです。食べませんか?」
言っておくが、カレンとパフェを食べることは、女の子達の間ではもう決定事項なのだ。だからもう店には席がリザーブされ、カレンの到着をパフェが今か今かと待っている。
「……行こっかな」
はい、決定。かくして、剣道部は臨時休みとなり、誘い損ねて涙にくれるジノをその場に残して女の子達にカレンは連れ去られるのであった。

「せんぱーいっ」
「煩い。あ、貸し出しですね。2週間後が期限です」

当然、スザクもルルーシュをデートに誘うべく動いたのだが、生徒会もないこんな日に、ルルーシュは図書委員の仕事を頼まれて引き受けていた。
「どうして、今日なんだろう……」
「仕方ないだろう? 図書当番のソフィが休みなんだ」
風邪を引いて学校を休んだクラスメートの代わり、だというがどうして今日で、どうして先輩がやっているのか。
「デート、誘いに来たのに……」
「日曜に映画に行くだろう?」
それはそうなんだけど、制服でデートもいいじゃないかっ!と思うのだ。しばらく仕事振りを眺めていたスザクは、おもむろにルルーシュの座る貸し出しカウンターの中へとごそごそと潜り込む。
「お、お前っ!」
「しーっ。大丈夫、誰にもわかんないって」
こんないい天気の日に、図書館に来る人間などそんなにいない。まばらにいるだけだ。今日は司書もいないし、ルルーシュの他には図書委員もいない。
そう、ソフィしかいないからルルーシュが引き受けたのだ。
よいしょ、とルルーシュの足下に膝を抱えて座り込んだスザクは隙間から見えるルルーシュの綺麗な顔を眺める。
「……スザク、出てこい」
「いいよ、ここで。先輩をずっと見ていられるし」
ぶつぶつ言いながら、ルルーシュは諦める。こいつはこういうところがあるのは分かっているのだ。まだ閉館するには30分ほど残っている。下を見れば少し不満げなスザクと目があった。仕方ない、今日は何か好きなものでも作ってやろうとそう考え、閉館までの時間をつぶすべくカウンターで本を広げた時だった。

サワサワサワサワ。

「す、スザっ!」
シー、っとスザクは人差し指を立てる。
「静かにして、先輩。バレちゃうよ?」
バレるようなことをしでかしているのはお前だっ!

スザクは指先でルルーシュのボトムのチャックを下ろした。



*****
こんな事するから、補佐官にTPO考えろって言われるんだよ……




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