ずっと君をさがしてた 71.

さらに続き。






R18







ルルーシュの声とスザクの声が重なったことで、特に不審がられることはなかったが、机にがん!と頭をぶつけた音はよく響いた。
「副会長大丈夫ですか?」
「あ、ああ大丈夫。イスをぶつけただけだ」
心配そうに近寄ってきた女生徒にルルーシュは微笑んで答える。女の子はその微笑みに頬を染めた。微笑みでなんとか誤魔化してクリアされている問題はそれだけではなく、前かがみというおかしな体勢も、である。
ちらりと視線を下に向ければ、いたいなあと頭をさすっているスザクが見えた。
こいつが、こいつが、こいつが!
力の抜けきった足で何度か蹴っておいたが効き目はおそらくないであろう。だが、もういい。とりあえず閉館時間だ。
「閉館の時間です」
カウンターから出ていけないのが実に面倒だ。本当なら部屋を歩いて残っている生徒を追い出しにかかりたい。だが、出来ないのが現状。ようやく机で支えて立っている状態では歩くことなどままならない。仕方なく自主退室を待つことにしてイスに座り込んだ。残っていたのは数人だったが、みなぎりぎりまで本を読んでいるので、これからのろのろと本を片づけ、自分の荷物をまとめ、ということになる。
その時間のうちに立て直すべく、少しイスの位置をカウンターから離して座り、さっさとボトムを直そうとしたルルーシュを、スザクはイスごと自分に近づける。そんなことが自分では不可能である為に、一体何が起こったのかわからず一瞬ルルーシュはぽかんと呆けた。が、すぐに容赦のない動きが行われる。
「…………っ」
睨みつければスザクはくわえたまま、ニコと笑ってみせる。
この馬鹿! この馬鹿! この馬鹿!
だが、さっきまで行われていた愛撫の再開に身体のほうは従順に反応を示す。さらなるものを求めて、足もガクガクと震えてきた。
「……んんっ……」
必死で声を殺し、ただ全員の退出を待つしかない。
最後の女生徒はルルーシュが立ち上がらないのは目の前の破損した本の修理に忙しいからだろうと勝手に思ったらしく───実際に破損の本と修理用テープが置かれていたので───閉館の札にしておきますねと笑顔で扉を閉めた。カタンと小さい音がしたのはひっくり返された札がドアにあたる音だったのだろう。小さな音のあとは静寂が部屋に残る。
瞬間、ぞろりと熱い舌が舐めあげる。
「あっ、あ、あ……」
「やっぱり先輩の声聞こえる方がいいな。すっごく腰にくるんですよね、それ」
だったら、こんなトコでおっ始めるなと思うのだが、それとこれは別らしい。じゅぶじゅぶと水音をさせて吹いつくスザクは動きも大きくしはじめる。
「スザクっ、ダメだっ!」
「一回出しといた方が動けると思うよ、先輩」
一応、この後に貸し出されていた本の片づけやイスの整頓などがあるというのはスザクにも分かっている。そこまで分かっているなら、止めておけばいいモノをやっぱりこれも別物らしい。
「あっ、やあ……はんっ、ダメ、あっそこっ」
さっきまでとは違い、ルルーシュの感じる場所を的確に狙い撃ちして責め立てるスザクの愛撫に、ルルーシュはその柔らかいクセ毛を指でかき回して抗議する。だが、どうにも裏腹にすがりついてしまうのだ。だいたい、もっと、と思っていたのだが落ちるのは早い。イスの上でのけぞって、ルルーシュは甘い声を上げる。
「ああ───ッ!!」
スザクは吐き出されたモノをすべて喉で受け止めた。

「……はっ、は……」
「先輩、大丈夫?」
ようやく訪れた解放にルルーシュは荒い息を続ける。のぞき込んだスザクの頭を、整わない息のままぽかりと叩いた。
「痛いよ先輩」
「なっ、なにが……痛いよ、だ! こん……の、馬鹿スザク」
「だって、先輩可愛いから我慢出来ないよ」
「この、ド変態っ!」
「ヒドっ! でもその変態相手に思いっきり勃ててたの先輩だし」
「うるさーーーーいっ!」
何とか力を入れて立ち上がると、下着とボトムをなおすが、濡れて気持ち悪くて仕方ない。これもあれもそれもどれも全部この目の前で笑っている馬鹿後輩のせいだ。貸し出しで戻ってきた本を数冊抱えると棚に戻すべく歩き始める。そのルルーシュの後ろを残っていた本を抱えたスザクが付いてきた。
「ラベルを見て仕舞えよ」
「はーい」
素直に返事をして、背表紙に貼られたシールと棚に表示してある番号を見比べては本を戻していくスザクを、ルルーシュは並べられた本の間から眺める。
いつもの目だ。いつもの穏やかな翠碧の瞳。
欲望に囚われた時に見せるスザクの目はルルーシュだけが知っている秘密の色になる。その目前にさらされるだけで、ぞくぞくとしたものが頭の先まで走り抜ける。
だから人の視線のあるところなんて嫌だ。学校内は嫌だ。

だってスザクの目が変わらない。

先ほどカウンターの下に潜っていたスザクはルルーシュを愛撫していても普段と変わらない姿だった。あの秘密の色にならないのだ。それが嫌だという訳ではない。普段のスザクだってもちろん好きだ。でも、あのむしゃぶり尽くされるようなあの目。全てスザクに奪われる感覚に襲われる。こいつになら、何もかも捧げてしまえる───そう思うだけでぞくりとする
「……ふぁ……」
「先輩、どうかしました?」
「いや、わあああああっ!」
振り返ったルルーシュは、スザクとの距離の近さに飛び上がる。いつの間にか背後ぎりぎりにまで近づいていたのだ。一歩下がろうとしても本の棚。
「ス、スザクっ」
「今日、一回もしてないなあと思い出したんです」
「何を」
キス、と動いた唇がルルーシュの唇にそっと重なった。ついばむように優しく触れた唇は次には舌をねじこんでくる。
「ん、っ……」
「せんぱ……ルルーシュ……好き、ルルーシュ好き」
「あっ……ん」
「僕のルルーシュ……」
「は……んん、んぅ」
キスの合間に囁かれる自身の名前に、ルルーシュがひくりひくりと反応を示す。
「ね……ルルーシュとシたい」
「……ここは、イヤだ……」
それでもスザクの大きな手がボトムの上からルルーシュの双丘を撫で回せば、甘い声をあげる。
「……ルルーシュ……イヤ?」
「あっ……んあっ、い……やっ、ここ、いや」
「もう誰もいないよ?」
でもいつ誰が入ってきてもおかしくない場所だ。そのスリルに煽られるときもあるが、今は何よりもあの目に曝されたかった。
「……僕の部屋まで我慢できる?」
うん、うんと声無く頷きスザクを見上げる。その潤んだ目にスザクも引っ張られる。
───僕が我慢出来るかなあ。



****
まあがんばれ。



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