こんな夜

ルル様と片翼さんがひたすらいちゃいちゃしているだけの話
 
 


R18です





 そっと吐き出す細い息が、火照った肌よりなお熱い。
「……はっ……あ、ん」
 堪えきれずにルルーシュは長椅子に身を預ける。
「ああっ、そこっ」
「気持ちいいんだね」
 白い足のつま先。桜貝のような爪と指をスザクは口に含み、思う存分舌で舐っていた。指と指の間に舌を這わせるとルルーシュは声もなくのけぞった。

 隠れ家のようなそこは、密かな楽しみを過ごす場所であり、限られた人間しか入る事のできない秘密めいた倶楽部といったところだろう。
「たまにはこういう場所もいいものだよ」
 にこやかな笑顔でシュナイゼルに渡されたのは小さなカードと鍵であり、これが今回のルルーシュとスザクへの報酬ということらしい。カードに従いその道を辿るとあらわれたこの倶楽部に二人は一瞬呆れもしたが、こういったシチュエーションは決して嫌いではないルルーシュと、ルルーシュがよければ問題は一切無いというスザクなので、結局はこの一夜を楽しむことにした、という訳だ。
 ドアマンは少年二人に躊躇した様子を見せたが、スザクが差し出した鍵を受け取る時にはすこし驚いた顔になってすぐに態度は恭しいものへと変化していた。その後の案内人についても同様であり、見せた鍵でどんな客が判別出来るのだろう。というよりも、
「……兄上とカノンが頻繁に使用しているということか……」
「おまけに極上の客なんだとわかるね……」
 相当な上客なのだろう。

 客は倶楽部の入り口を入ればすぐ、小さな控え室に通されて、嫌でも衣服を取り替えるのが決まりのようだ。そののち、フロアで酒や料理を楽しむもよし、サロンで音楽、舞踏を楽しむもよし、個室にこもり、さらに密やかな楽しみを享受するもよし。
 それに従い、ルルーシュとスザクも着替えることになる。例えるなら民族衣装のアオザイといったところか。項から胸元へすべる翡翠の首飾り、深いスリットの入った上衣は白、それに金糸、銀糸の豪華な刺繍が施され、ルルーシュの白い肌をさらに引き立たせるものになっていた。本来であればクワンと呼ばれる下衣を履くのだがルルーシュはそれを身につけておらず、おかげで歩く度に深いスリットから腰骨までめくれそうになる。サロンにいる人間たちからの強烈なまでの視線を遮るように隣で歩くのはスザクだ。スザクもルルーシュと同種の衣装を身につけているが、こちらは黒だ。黒地に銀と黒、濃い藍色と淡い紅色を彩りに、細やかな刺繍で埋め尽くされたアオザイはスザクに非常によく似合い、スザクはスザクで注目を集めてしまっていた。
「……たまにはみせびらかしたいと思ったが、どうやら間違いだった」
 スザクの耳元で囁くルルーシュの声に、怒りの色が混じることにスザクは苦笑する。
「何言ってるのかな? どちらかというと僕の方が後悔してるよ」
 ただでさえ滴るほどの色気を隠そうともしないルルーシュだ。そのルルーシュを引き立てる衣装はスザクが選んだが、似合いすぎる。だがどれを選んでも結局は注目を集めてしまうのだろう。
「お前こそそれは似合いすぎだ。さすがオレだと言いたいところだが、一人じめにするべきだった」
「それじゃ二人きりになる?」
「全く異存はない」

 つやつやとした大理石のモザイクが施された床。妖しげな香が焚かれた小部屋。
 真ん中に置かれた長椅子に寝そべるように座るルルーシュの足下にひざまずき、スザクは白い足を丹念になぞっている。
「ああ……っ」
 スザクに指をしゃぶられると腰が大きく揺れてしまう。間接的に触られているだけだというのに、体中が熱かった。焦れた愛撫にじわじわとざわめき始めた体は、もう止められないだろう。肌も喉も、胸も……どこもかしこもスザクを求め、疼き始める。息苦しさの中で薄くにじむ涙の目でスザクを睨むように見つめれば、スザクの方は楽しげにルルーシュの足を持ち上げていた。
「ああ、本当に気持ちよさそうだね」
 スリットの奥で勃ちあがっているペニスを見てスザクは満足そうに笑う。ルルーシュがわざと大きく足を広げると、衣装は自然とたくしあげられて蜜のこぼれ落ちそうなものをスザクの目に晒された。 
「足りない?」
「当たり前、だっ。も、焦ら──ああああっ」
 ジラすなとルルーシュの言葉が終わる前に、スザクのぬるりとした熱い感触に包まれる。あまりの気持ちよさにルルーシュの白い喉からは立て続けに嬌声があがった。
「んんぁああああ……っ!」
 欲しくて欲しくてたまらないものをくれる、ただ一人の、ルルーシュだけのスザク。 
「い……いい、気持ちいいっ……スザク、あっ、そこ、もっと」
 ねっとりと舌を絡ませ、スザクは執拗にルルーシュの感じるポイントを狙ってくる。耐えきれない程の快感に腰が動くが、あまり動くと長椅子から落ちてしまうだろう。必死で自分の体を支えるおかげで、体が自由に動けない。その不自由さの中でスザクの思うように嬲られているしかないのだ。だが、それも興奮する起因の一つでもある。
 体が浮き上がりそうな快感がつぎからつぎへと襲いかかってくる。
「ひ、アっ、ア──……っ! と、とける……」
 吸い上げられた瞬間、頭の中が真っ白になり絶頂へと駆け上がる。さらに強請るかのように体ごと腰をスザクに押しつけた。
「あっああ……はっ、あ……」
 頂点まで達した体はずるりと長椅子から床へと落ちた。先ほどまで見下ろしていたスザクに、今度は自分が見下ろされる。スザクが乱暴に口元を袖で拭う仕草まで、ルルーシュにはたまらない。冷たい床の上で、ルルーシュはスザクへと手を伸ばす。すぐの扉を開けば、そこには寝室が用意されているはずだが、その数歩さえも今のルルーシュには耐えきれないほどの距離だ。そして、スザクもきっとそうなのだ。余裕がないのはスザクも同じであり、獣の顔になったスザクが圧し掛かるようにその身体を寄せてくる。大きな滑らかな手に顎を捉えられ、唇に唇が重なってきた。手がするりと耳の後ろへと滑り、指先が黒髪を払い、撫であげ、項を掴んでさらに深々と唇をむさぼられている。
 身体の奥深くにとろりと潤む熱は、すでにルルーシュを完全に浸食していた。
 先ほどまで冷たく感じた床は、火照った身体には気持ちいい。小部屋はいつしか噎せ返るような、互いの香りがこもる。

 絹の生地ごとスザクの手の中で踊らされ、衣擦れの音に鮮やかな嬌声がいつまでも被さった。



***
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