テーマ:こころはきみによりにしものを

幸せな日常 (くるるぎクリニック番外編)

幸せな日常 (くるるぎクリニック番外編) リリリリリリリリ、と鳴る目覚ましを止めるためだろう、細く白い腕が上掛けから伸ばされる。いつも同じ場所に置いてある時計をとらえた指先はカチッとスイッチを止めた。朝の空気の中で鳴り響いていたベルの音がそれによって止んだ。 そのままベッドから出ようとするルル…
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おねつ、さがった!(くるるぎクリニック番外)

風邪引きナナリー。 ナナリーは熱がある。 朝、うさぎさんの縫いぐるみを抱えて起きていったのに、ナナリーの顔を見たスザク先生にすぐにお布団の中に戻されてしまった。 「寝てなさい」 今日は日曜日で、クリニックはお休みだ。いつもの日曜日なら、ちょっとだけゆっくり寝て、その後にスザク…
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ぼくのこころに、きみがくる 21.(完結)

みんなが幸せ。  その日は本当にいいお天気だった。前日まで心配されていた雨雲は、商店街の軒下にぶら下がったてるてる坊主達に「お願いだから、明日は来ないで」と拝み倒されたに違いない。週間天気予報でもずっと雨マークだった日曜日は昨夜になってお日様マークに変わったのだ。 「本当に良かったわ」  カレンは控…
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ぼくのこころに、きみがくる 20.

入試。  秋も深まる頃にルルーシュの入試が行われた。特別選抜の推薦入試だ。調査書の評定は軽々クリア、出願書類による第一段階の選抜も合格。その後行われた総合試験と面接の審査によって合格者が決まる。そして、本日合格発表の日。 「スザク、ルルーシュから連絡はないのか!?」 「まだ無いよ。ほらジノ診察中…
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ぼくのこころに きみがくる 19.

ジノセンセ試練の時? このメンバーが知った、ということは商店街に知れ渡るということになる。とはいえ、好奇心旺盛でどこまでも首を突っ込みたい店主達もさすがにカレンに詳細を聞くのははばかれたようで、当然の如くジノがその標的となった。 「カレンちゃんはいい子よ~」 「はい、知ってます」 「泣かしたら…
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ぼくのこころに きみがくる 18.

ご機嫌な2人 いつもであれば仕事モードに切り替えるのが大変な上に患者も多い休み明け。愚痴の一つ二つ口に出るのが通常モードのジノだ。そのジノがふふふん、と鼻歌交じりで朝の準備をしている。その後ろ姿をスザクとアーニャが黙って眺めていた。 「おい、スザク。もう患者さん達待ってるぞ?」 いやそれいつもなんだけ…
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ぼくのこころに きみがくる 17.

君がいる未来 涙で赤い目のカレンの頬をその人は自分のハンカチで涙を拭いてくれた。 「あの、すみません」 ぐす、と涙声のカレンに笑顔を見せるとちょっと落ち着きましょうかと隅に置かれたベンチに並んで腰掛けた。レディースフロアのパウダールームはホテルのエントランスのように広く美しく整えられている。 「……ジノ、子供みた…
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ぼくのこころに きみがくる 16.

♪なーかせた、なーかせた 大事にされている。 それはカレンも感じている。 「……でも」 クッションをぎゅうと抱え込むところんと転がってみた。 乙女心は複雑に出来ている。 「あっ」 ん?と顔を上げたスザクの前でジノは上着のポケットから携帯を取り出す。 「……あれ? 振動…
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ぼくのこころに、きみがくる 15.

相談所もかねてます? くるるぎクリニックの上は住居スペースになっている。そのリビングではカレンがちょんと座っていた。 「あっ、お構いなく」 「何言ってるんだ、お前。紅茶でいいだろう?」 うん、と頷くカレンの前にはカレン“専用”のうさぎのマグカップが置かれる。こんな物まで用意してある馴染みの場所な…
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ぼくのこころに、きみがくる 14.

どこも春。 少しだけ女性向表現あり。 「……なんで心配したコッチが気ぃ使わなくちゃいけないんだよ」 だから止めておけと言ったのにとアーニャから突っ込まれること確定だなとジノはやれやれと思いながら車の運転席で大きく溜息をつく。見上げた勤務先の二階は夜もまだ始まったばかりであるこの時間に灯りが消えた。 はいはい…
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ぼくのこころに、きみがくる 13.

喧嘩にはなりません。 スザクとルルーシュが喧嘩をしたらしいという噂はナナリーの「痴話喧嘩だから」の一言であっという間に終息した。 「ホント、困った2人なんだもん」 足をブラブラとさせながら、玉城の店のカウンターに肘をついて腰掛けているナナリーの前に「新作!」と皿が置かれた。肉屋のおじさんご自慢の分厚いベーコンに八百屋の…
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ぼくのこころに、きみがくる 12.

高校生に振り回される大人2人。 保護者か恋人か。年齢差に振り回される。 ヘタすれば親子でも有りえるだろうこの年の差に悩まされ振り回される。 そしてこちらを見てくる純粋な目。 「……ということをお前は乗り越えてるんだな」 「まあね。僕の方が深刻だったよ、仮にも里親だったんだから…
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ぼくのこころに、きみがくる 11.

サンクチュアリ 意味深な笑みを浮かべたスザクに対して知らぬ振りを貫き通したジノだが、相手はそう簡単には引き下がらない。こちらも散々突ついていたのだから、これも仕方ないかとその攻撃を甘んじて受け止めることにしたのだが。 「手は出さない方がいいと思うけど」 「お前にだけは言われたくないぞ、そ…
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ぼくのこころに、きみがくる 10.

色々行動開始? ちょっとしたざわめきが廊下から伝わってきたのは放課後になってすぐだった。そのざわめきをそのままシャーリーが教室まで持ち込んだ。 「どうしたんだ?」 「何かね、凄い車が停まってるんだって」 ふーん、とルルーシュは返事をしただけだったが、興味津々のリヴァルは教室の窓から身を乗り出して校門の方を眺める。途端…
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ぼくのこころに、きみがくる 9.

バカップルまっしぐらのセンセ達。 少しだけR表現あり。 「ルルーシュは僕が同じ年だったらって思ったことある?」 「え?」 ルルーシュは一旦蛇口の水を止めてスザクを見る。スザクはテーブルから運んできた夕食の食器を調理台の上に置くとさっきの言葉を繰り返した。 「僕が同じ…
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ぼくのこころに、きみがくる 8.

恋煩いも病気のうち。 「……俺も高校生だったらなあ」 ジノが何やら呟いているがスザクとアーニャはそのままスルーしておいた。 「…………お前等、構えよ!」 「忙しいんだよ!」 「すみません」 スザクとアーニャは二人で点滴の用意をしている。 「スザク、翼付23Gが少ない」 「まず…
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ぼくのこころに、きみがくる 7.

色々と。 カレンからのSOSに「冗談じゃない、馬鹿じゃないのか」と悪態をついたものの、気持ちは分からないでもないルルーシュは仕方ないなと思いながらリビングに来てみれば、そこでは珍しく声を荒げたスザク先生がいた。 「何言っているんだよ、高校生や中学生じゃないだろう!?」 ルルーシュ…
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ぼくのこころに、きみがくる 6.

女の子は支度に時間がかかります。 いってらっしゃいのキスがいるだの、どうして日曜なのに出勤なんだろうだのとボヤくナオトを見送って戻ってきても、カレンが未だ洗面台、鏡の前に立っている。かれこれ30分は経過しているだろう。呆れ半分、可笑しいの半分でC.C.はいいかげんにしろよと声をかけた。 「だ…
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ぼくのこころに、きみがくる 5.

無理な理由。 「え! てっきりルルは医学部かと思ってたのに」 皆揃っての昼休みは先日配られた進路の用紙についての話題だ。 「俺もそう思ってた」 なあ?と顔を見合わせたリヴァルとシャーリーが頷きあう。絶対にスザク先生と一緒の道だろうと思っていたのに。 「絶対に無理だ」 だがルルーシュは…
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ぼくのこころに、きみがくる 4.

きみがいてこその明日 女の子は凄いな、と思う。 「……というよりも若さのパワーか?」 「ジノ、自分で言ってて虚しくならない?」 煩い!と叫べばスザクは「ははは」と笑うとカルテを手に整理を始める。 ホント、こいつときたら! そのうちに階段から軽い足音が聞こえるなと思えばナナリーが顔を出…
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ぼくのこころに、きみがくる 3.

女の子ですから。 「OKだから」と教室に戻ってきたリヴァルにカレンがごめんと呟いた。 「あー、いいっていいって。だいたいさ、人に頼む方がどうかしてるんだからさ」 カレンに手渡してくれと頼まれた手紙をリヴァルがその頼んだ本人に返しにいったのだ。手紙といっても呼び出しの簡単なものだ。だがその短い…
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ぼくのこころに、きみがくる 2.

結構一途。 ルルーシュはキッチンに立って鍋をかき回している。昼はどうするのかとカレンに聞いたのだが、カレンは午前の診療が終わる寸前に飛ぶように帰っていった。そしていつもなら間違いなくここで食べていくジノ先生も同じく帰っていった。二人ともここで顔を合わせるのを回避したに違いない。 「カレンちゃん、あん…
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ぼくのこころに、きみがくる 1.

「ぼくのこころに、きみがくる」  くるるぎクリニックシリーズ第二部 「それで?」 診察室で頭を抱え込むジノをスザクが腕を組んだまま眺めている。 「それで、ってお前……」 カレンがジノに『告白してもいいか』と聞いたという話は何せ玉城の店という場所が場所だっただけにあっという間に知れ…
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Sweet hearts’ Christmas

くるるぎクリニック番外 どうしていたらわからないルルーシュはホテルのロビーに置かれたクリスマスツリーを眺める。色とりどりに飾ったクリニックのツリーとは違い、シルバーの飾りだけのシックなものだ。こういうのもいいかな、と思うが小さな子供の患者も多いくるるぎクリニックではやはり赤や青や金色で飾った華や…
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ハッピィ・クリスマス

くるるぎクリニックのクリスマス くるるぎクリニックに大きなツリーが飾られました。先生と一緒にルルーシュとナナリーが飾り付けたそれは大きくて本当に綺麗なクリスマスツリーです。そのツリーの下にはたくさんのプレゼントが置いてあります。 それはジノ先生、アーニャさん、それに街の人達からたくさんたくさ…
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お誕生日おめでとう!  (くるるぎクリニック番外)

お誕生日おめでとう! ジェレミアの店「ボーヌール・オランジェ」のデコレーションケーキの中で一番大きなそれはイチゴなどのフルーツを山盛りに乗せていた。その真ん中には「ルルーシュくん、たんじょうびおめでとう」と書いてある。飾られたフルーツに負けないほどの色とりどりのロウソクに火をつけたスザク先生が目…
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笑顔がいっぱい (くるるぎクリニック番外?)

笑顔がいっぱい ここはくるるぎクリニック。 今日もことことお料理しているのは小さい主婦さんことルルーシュです。 「おいしく出来たかな?」 大丈夫。おいしそうないい匂いがお部屋中に広がっています。 今日はカレーです。 カレーの日は絶対に多く作らなくてはなりません。その理由は……。 …
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この日常、御多分に洩れず~くるるぎクリニック・番外~

相変わらずの日々。 ルルーシュの朝は早い。 まず、先生の部屋から出てくるところをナナリーに見られないようにしなければならない。 ナナリーが退院してきてからはこっそりとあれこれするようになった2人である。ナナリーに聞かれまいと声を必死で押し殺すルルーシュに、始め先生は残念そうな顔を見せていたが「そ…
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こころはきみによりにしものを 103(完結)

一番の君。 大事で大切な人。 絶対に自分が守らなければならない人。 「とても……大事な人なんですね。スザク、優しい顔してます」 自分の時には決して見せてくれなかった顔。 「惚気に来たのに反対に惚気を聞かされるなんて。本当に酷いです」 ユフィはつんと横を向いたがくすくすと笑いだした。 …
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こころはきみによりにしものを 102

それは恋じゃない。 扉を開けたスザクの前に立っていたのは元婚約者だった。 「……ユフィ」 「こんにちはスザク」 しきりに長い髪を気にしている様子だったユフィは「まずはごめんなさい」と頭を下げた。 「本当はもっと早くに来なくてはいけなかったんです。父がご迷惑をお掛けしました」 「教授は……」 「父…
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