テーマ:レギュレータ

レギュレータ regulator 75.

カレン! それは一瞬の出来事だった。 作戦の中盤までは、ルルーシュの計画通りに進んでいた。カリフォルニアの基地を潰しておけば、大陸の西側からの戦いに於いてブリタニアの補給が儘ならなくなり、こちらが有利に動けるようになる。 ルルーシュとナオトの作戦に加え、カレンの紅蓮と共に星刻も出撃してお…
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レギュレータ regulator 74.

動けない。 次のアフリカ作戦において、ナイトオブファイブとセブンの2人の同行の許可申請を出したコーネリアは、自分の名を呼ぶシュナイゼルの声に振り返った。勿論、懐疑心を抱いていることなど、微塵も顔には出さない。 「コーネリア、続けての作戦で休む間もないままですまないね」 「当然のことですから、兄上」 軍…
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レギュレータ regulator 73.

露見していく事実。 今回の事件で一番悔しい思いをしているのはシュナイゼルだろうという枢木首相の言葉に、ルルーシュは静かに頷いた。 「これは私の憶測でしかありませんが殿下、皇帝の遺体が見つからなかったことで宰相の計画は大幅にずれていると思います」 「それはオレも同感です。父を意識不明としたこと…
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レギュレータ regulator 72.

パズルのピース。 ジノは関係ないとゲンブとスザクにはそう言ったものの、どこか後ろ髪引かれる思いを抱いたまま、カレンは中華連邦に潜伏している黒の騎士団の元へと戻る。 「……殿下、あの、スザク達は作戦参加は出来ないようです」 「そうか……いや、今参加する事の方が危険だろうからな」 また痩せたんじゃない…
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レギュレータ regulator 71.

内緒。 そのまま帰る気にもなれず、2人は特別派遣嚮導技術部へと向かう。何が出来る訳でもないが、ただ館へ戻るよりは気が紛れた。 「あ、れ? カレン?」 セシルと話している後ろ姿が、こちらを振り返り小さく手を振った。 「これが今度の作戦の計画よ」 小さなデータチップをカレンはスザクの手のひらに乗せる…
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レギュレータ regulator 70.

騒ぎの中で。 「……コーネリア殿下、ユーフェミア様は……」 「容態は少しずつ持ち直し始めている」 良かった、と2人はほっとため息をついた。最初の数日、コーネリアには誰も近づけないほどだったのだが、峠を越え、ユーフェミアが落ち着いてくるとようやくコーネリアも落ち着きを取り戻した。とはいえ、未だ…
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レギュレータ regulator 69.

and so ブリタニア、ペンドラゴンの皇宮崩壊のニュースは、瞬く間に世界中を駆け巡った。世界超大国ブリタニア皇帝の住まいが崩れたと聞けばそれは当然であろう。現在は中華連邦で秘密裏に匿われているルルーシュにも、そのニュースは届けられる。 「宮殿が……!?」 ちょうど、星刻やナオト達と次への動きの…
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レギュレータ regulator 68.

違和感 それは巨大な宮殿全体を、大きく振るわせる程の地響きだった。謁見の為に集まっていた人々はたちまちパニック状態となる。その中を縫うように走り回りながらスザクは思っていたことは、誰も皇帝陛下の心配をしないのだなという事だった。誰もというのは語弊があるかもしれない。第一皇子は「父上は」と周囲の者…
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レギュレータ regulator 67.

約束。 「兄上っ!? ユフィ! ユフィ!」 「まだ死んではいないよ。気を失っているだけだ」 まるで何かの物のように、足下にユーフェミアを転がして涼しげにそう話すシュナイゼルを見るゼロは、足下から背筋を一気に悪寒が走り抜けていくのを感じる。 この人は一体何がしたいのか。まだ、という事は……。…
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レギュレータ regulator 66.

許せ 謁見の日。それは皇帝が皆の前に姿を見せる日だ。大広間にはブリタニア中枢に座する人々が詰めかけているはず。 あの場所にいるだけで注目されるだろう。しかも、オレだ。 皇帝に反逆した双子の皇子達の存在は、良くも悪くもあの時に完全に広まった。 (とにかく、謁見の間へ───) 皇帝の執務室の扉を…
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レギュレータ regulator 65.

記憶。 謁見の間、皇帝の執務室。その後ろに張り巡らされた迷路のような通路は、誰にも気づかれてはならない場所だ。その通路にふわりとしたピンクの髪が見えた時の衝撃は、シュナイゼルから余裕を奪い去った。 だが、こうしてその「理由」を捕まえてしまえばとりあえずは進める。 「チェックを怠った職員の処理は君…
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レギュレータ regulator 64.

計画。 それは遡ること一時間前。シュナイゼルは普段は決して見せない、忌々しそうな顔でモニターを眺めている。 「15分早い」 「……申し訳ございません」 シュナイゼルが眺めたモニターには、ゼロがゆっくりと扉に向かっている姿が映っていた。 「カノン、謁見の時間を少し遅らせるよう指示を。せっかくの計画を潰され…
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レギュレータ regulator 63.

それがはじまり。 カタンとトレイの置かれた音に、ゼロは顔を向ける。もうすっかり見慣れた白衣が視線に入ってきた。 「殿下、お食事です」 「……要らない」 あんな事があった後で、食事を平気で口に出来る人間などいようものか。 「ここに置いておきます」 いつもと同じ手順だ。そ…
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レギュレータ regulator 62.

謁見の日 皇宮の回廊をまっすぐ歩けば、差し込む光を受けて翻るマントも眩しい。回廊に並ぶ柱、そのうちの一本の横に立っているのはアーニャだ。向かってくるゲンブとスザクに気付くと、アーニャは手にしていた携帯を向け、シャッターを押した。 「僕らなんて撮っても仕方ないと思うけど」 「久しぶりに…
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レギュレータ regulator 61.

行方知れず 特別派遣嚮導技術部の研究室、ロイドがモニターを眺めて感嘆の声を漏らしている。スザクが持ち込んだニーナの研究データだ。メモリにデータのコピーが残されており、それをリヴァルからスザクへと手渡され、現在ここで解析が行われている。ゲンブとスザク、カレンがのぞき込んだが数字の羅列の繰り返しにしか見…
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レギュレータ regulator 60.

いつでもどこでも浮上する名。 ルルーシュが大満足の顔をした母と戻ってきたのは、それから一時間後であった。わざわざ自分のお抱えデザイナーまで呼び寄せ、今度はセパレート型の衣装にしたと母は嬉しそうにスザクに報告をする。 「どんなの? 見せてくれてもいいじゃないか」 「あら、黒の騎士団…
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レギュレータ regulator 59.

暗躍 ブリタニア皇帝の側近、ヴァルトシュタインはシュナイゼルに向けてゆっくりと礼をとった。あくまでも儀礼的な動作だ。少なくともこのヴァルトシュタインからの敬意は、全く感じられなかった。せいぜいあったとしても「皇族」へのものだけであり、シュナイゼル個人へのものは無いに等しい。 「シュナイゼル殿下、…
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レギュレータ regulator 58.

嘘吐き。 皇帝の寝室から出てきたシュナイゼルはやれやれという顔をしてから、カノンの方を振り返る。 「これでしばらくは保つと思うが」 「一時はどうなるかと思いましたけれど……やはり自我を押さえ込むのは大変ですわ」 「次回はもう一段階上げよう」 何でもないことのように、さらりと口にしたシ…
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レギュレータ regulator 57.

あの馬鹿! ベッドへ転がったままゼロは天井を見つめ続ける。 (ルルーシュは無事だった……) きっと大丈夫であろうとは思っていたが、確信を得たのは気持ちとしては大きい。コロリと寝返りをうったが、天井と同じく白い壁があるだけだ。 『ゼロ殿下!』 ゼロは瞼を強く閉じる。ガラス一枚の向こうにナイトオ…
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レギュレータ regulator 56.

ゼロ! アリエス離宮に帰りたい、という申し入れに対し、シュナイゼルからの答えはノーしか返ってこない。 「ルルーシュを捜すことも、アリエスに戻ることも、ユフィに会うことも全部駄目だとは、一体どういう事でしょうか、兄上。オレが納得する答えを頂きたい」 苛立った様子のゼロに、しかしシュナイゼルは首を縦…
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レギュレータ regulator 55.

容赦のない。 カノンはさりげなく近づくと耳打ちをする。 「……あの兵、片付きました」 静かに頷くシュナイゼルの唇の端が、僅かに上を向いた。 今回の作戦は「負けずに済んだ」戦いとなった。コーネリアは眉を潜めていたが、大きくため息を吐き出す。妹のユーフェミアよりも濃いピンクの髪が、そ…
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レギュレータ regulator 54.

謎は深まるばかり。 表向き、EUがブリタニアを負かしたあの会戦から、世界のあちこちで頻繁にテロが起きるようになってきた。更に黒の騎士団が後押しするかのように、動いている。 作戦要項を睨みつけていたコーネリアは、シュンと音を立てた扉に振り返る。 「……枢木」 今回のコーネリアの指揮する作戦に同行する…
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レギュレータ regulator 53.

変化。 「ナオト、すまないがこの前の戦闘データを見せてもらえるか。あとEUの第六軍集団以降の情報があればそれも見たい」 イカルガのメインデッキで作業をしていたナオトは、静かに入ってきたルルーシュに驚き、さらにその言葉に目を大きくさせた。 「殿下、あの大丈夫ですか?」 「ああ、うん、大丈夫だ。ゼ…
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レギュレータ regulator 52.

双子。 セシルから怒鳴られるまで訓練して、その後でスザクに無理矢理止められるまで素振りをして、体は疲れきっているはずなのに、全く眠れない。睡眠導入剤は後から影響してくるために服用は出来ない。 「……くそっ……」 ゲンブがベッドの中で、今宵何百回と繰り返した寝返りをもう一度繰り返した時、部屋の…
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レギュレータ regulator 51.

行方不明。 基地は崩壊を始めていた。EUがもっと早くに崩れるというのが双子の皇子達の計算であり、それはシュナイゼルの判断でもあった。だが、実際はこうしてこちらが押され、しかも後ろには黒の騎士団が迫り来る。黒の騎士団が現れることは予想の範囲内だ。中東の補給基地として動いていたペルシアの基地が、騎士…
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レギュレータ regulator 50.

始動。 「どうした、風邪か?」 揃ってくしゃみをしている2人に、ジノが面白そうに声を掛けた。 「風邪じゃない……と思う。誰かに噂されたかな?」 「人気者だからかな?」 ゲンブとスザクが笑って答える。守りたい存在が側にいない、その為にここのところ笑うことすら出来なかった。どうしても、心ここに在…
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レギュレータ regulator 49.

執着。 シュナイゼルは報告書に目を通すと、ふむと一言だけ呟いて傍らに立つカノンに手渡す。 「何も見つからなかった、という事ですか?」 「そういう事だね。ミス・ローマイヤからの報告だ、まず間違いはない」 ゼロとルルーシュがブリタニアを離れるとすぐにシュナイゼルが行ったことは、アリエス…
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レギュレータ regulator 48.

計画準備中。 しばらくは動きが見えない状態が続いている。 黒の騎士団によって大半の補給パイプが断絶された状態のバルカン半島基地。EUが攻勢に出ている北アフリカのエル・アラメイン戦線とは南に地中海を挟んだ位置に設けられている基地に、ゼロとルルーシュが送り込まれた。 黒の皇子達───皇帝への反…
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レギュレータ regulator 47.

覚悟。 ゼロとルルーシュはただ呆然とシュナイゼルの言葉を聞いている。 「驚かせてしまったかな」 「……オレ達は皇帝への反逆者として扱われています。ブリタニア軍の指揮など誰も認めないでしょう」 何とか言葉を紡ぎだしたゼロに、隣に立つルルーシュも同ずる顔を見せる。シュナイゼルは指を組み、その上…
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レギュレータ regulator 46.

平和になったら。 「カレーパンが食べたい」 そう呟いたスザクの頭を、テーブルを拭いていたカレンが後ろから叩く。 「バカスザク! そんな事言わないでよ!」 痛いと頭を押さえていたスザクだったが、だってさと続ける。 「突然食べたくなったんだよ。でもさすがにこっちではカレーパンなんて売って…
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