テーマ:Petit Dieu

どうにもならない(Petit Dieu 番外)

今日は鏡開き ちっちゃい神様スザクの番外です。 富士の山の属神である枢木神社。その神社が最近ではもっぱら「縁結び」で御利益があるという。 「縁結びはアーニャのところでしょ?」 カレンの問いかけにアーニャはこくりと首を傾げる。 「あたしは枢木神社、料理や飲食の御利益があるって聞いた」 「えー…
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Petit Dieu 50. (完結)

青空。 そんな訳で、セシルとロイドは懐かしい再会を喜び合う前に、小さくなっている枢木神社の主神に面食らっている。 「……今回は派手にやらかしたようなので、ルルーシュ様がなかなかお許しにならないんです……」 「はあ、そうなんですか」 困ったように話す千葉よりも、さらに困った顔をしたセシル…
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Petit Dieu 49.

変わってません。 拝殿の中を走り回っては雀と遊んでいるスザクの姿を可愛いと思っていたのは、最初だけだ。こうもしょっちゅうだと、またかとしか思えない。 「またやらかしたんですのね?」 遊びに訪れたユーフェミアはルルーシュお手製のお菓子を口に入れてから、ちっちゃくなっているスザクにちらりと視…
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Petit Dieu 48.

静かな日々 ふわりと吹き込む風に誘われて、セシルは空を見上げる。綺麗な青空が広がっていた。しばらく眺めていたが、再び手元の資料に視線を落とし仕事を再開させたところで、ドアの向こうで何か倒れるような音が響く。諦めた顔でドアを開けたセシルは、大きく溜息をついた。 「何しているですか、ロイドさん。資料、積み…
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Petit Dieu 47.

約束。 夕闇に映る富士のシルエットが全世界に発信される。ブリタニアが建設したプラントが傾き、そのおかげで元の美しい姿に似た山の姿がそこにある。現在はサクラダイト最大埋蔵地としてしか認識されていなかった富士山が、昔のように称えられる存在になった瞬間だ。 「これで何とかなるんじゃないですかあ?」 …
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Petit Dieu 46.

再生開始。 それはまるで止まっていた時間が一気に動き出したようだ。ブリタニアに侵略され、日本という名も失われてから100有余年、その間季節さえも忘れていたかのようなこの国に、いきなり風が巡ってきたかのよう。 「……これは……」 木々は一気に成長し、街路樹さえも大木となる。芽吹き、花咲き、紅葉…
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Petit Dieu 45.

別世界 ルルーシュを後ろから抱き込んで、早く早くと騒いでいるスザクを止めたのは天照大御神───マリアンヌである。騒ぐスザクにつかつかと近づくとその耳を、ギューッと引っ張る。 「痛っ! 痛いです!」 「発情期には早いでしょ。それに一昼夜待てと言ったはずよ、スザクさん。もう少し辛抱なさい。月の時…
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Petit Dieu 44.

ほっぺは真っ赤でしょう。 「痛い……」 頬を押さえてぶつぶつと文句を言いながら、ジノと共に装束を片付けているスザクだ。 「お前馬鹿だなあ。あんなこと言うからだ」 しかし良い音だったなとジノが笑えば、スザクの蹴りが入る。 あれだけの美形なのに、全く経験が無いというのはある意味貴重だとは思うが、やは…
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Petit Dieu 43.

神々の舞 笛の音が舞台を渡ると、スザクとジノが揃って現れる。2人とも冠と面を付け、揃いの衣装だ。左方のスザクが赤い装束を、右方のジノが緑系の装束を身につけている。 まだ剣は抜かず、手に扇を持って舞はじめる。2人の動きに合わせて冠に結んである鈴も音を立てる。動きは大きいのだが、重さや乱雑さを…
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Petit Dieu 42.

風が吹き抜ける。 「全く、油断も隙もないんだから!」 お盆を扇のようにぱたぱたと動かしているのはカレン。叩かれた頭をさすっているのはスザク。 「……言い出したのは僕じゃないのに」 「ぬわんですって?」 何でもありません、と返すとカレンはよし!とすたすたと向こうへ歩いていく。 「仕方ない。ル…
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Petit Dieu 41.

あれは神域でした。 簡易ではあったが社が設けられると、各神達が俄然と張り切りだした。 「すべてが終わりましたら、それぞれのお社の用意をさせていただきますゆえ、これで辛抱願います」 さすがというか、藤堂や仙波達の腕前は素晴らしい。しかも、山自体が御神体とまで言われる富士に設けられている為に、力も増すよ…
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Petit Dieu 40.

言霊 当然ながらコーネリア発案の富士山の爆発は中止となった。 富士の噴火ともなれば、ちょっとやそっとの事では到底済まない事態になる。サクラダイトの採掘は完全に止まるだろうが、周辺への被害も膨大なものとなるであろう。民へのものともなれば予想すらもつかない。 それになによりも日本一の秀峰とされてきた富士…
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Petit Dieu 39.

やっぱり姉妹。 そうこう言っている間に一行は富士山頂へと辿り着く。上から眺めれば景観がまるで違っていることがはっきりと分かった。階段状に作られた採掘用プラントが美しかった景色を台無しにしている。 「……あんなにしないと採掘出来ないものなんですか?」 「まあ、所詮他国だろうからねえ……」 元には…
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Petit Dieu 38.

迷うのは何度も。 どうしたいのか、そう考えて、ルルーシュはこれで何度目だろうかとそう思う。 そういえば、こんなに自分のことについて考えたことは今までなかった。 ずっと流されて生きてきた。 どうする? 選択は2つしかない。スザクと共にあるのか、そうでないかの二種類だ。そこに至るまで…
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Petit Dieu 37.

どうしたら。 神様? ロイドとセシルはぽかんとしたままだが、一行はそんなことも構わずに進んでいく。 「ロイドさん……」 「いやはや、どうもボク達は関与出来る話じゃなくなってることは確かだよ」 ルルーシュはといえば全く気にもしていない様子で、藤堂と何やら話しながら登っている。 「………
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Petit Dieu 36.

正体さえ分かれば。 さて、周りを取り囲んでいたものの正体が分かった今は足取りも軽い。恐々進んでいた道も、そうと解れば歩きやすくていいじゃないの、なんて感じになる。ちゃっかりしたものである。 ルルーシュは藤堂にすみませんと謝罪の言葉を口にした。なんとなく、ん?とは思ってはいても、面と向かって確認…
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Petit Dieu 35.

神より、上。 「スザク! お前!」 「僕の神域に入ったんだ。これで自由に動ける」 その青年は刀を手にしている。御神体、とされていた刀だ。そして、藤堂を始めとして付き添ってきた5人が全員その青年に向けて、膝をついていた。 「御帰還、無事に済み、よろしゅうございました」 「うん、留守の間有り…
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Petit Dieu 34.

神使。 ルルーシュを、木が避けている。 それに気付いた瞬間、セシルはどうしようもないほどの恐怖を抱いた。ルルーシュはそれに気付いているのか気付いていないのか淡々と前に進んでいる。 「……ロ、ロイドさん……」 「セシルくんも気付いたんだね。どうもボク達、引き返せないとこに来ちゃってるようだよ?」…
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Petit Dieu 33.

枢木神社。 一番の被害はやはり富士周辺だという。とにかく奇奇怪怪な現象が立て続けに起こり、単純に「気のせい」で片付けられる話ではなくなってきたのだ。確かに、数十台並んでいる車のうちの数台───しかも重要な車だけがその場でひっくり返っていたり、採掘用のプラントのみがいきなり噴き出た湧水に見舞われた…
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Petit Dieu 32.

巻き起こる風。 その地に足を踏み込んだ瞬間、風が巻き起こったような気がした。 飛行艦の上から眺めていても海を越えた場所にある、というのが分かる。出迎えてくれたのは藤堂という名の大学の教授だというが、どちらかといえば武人、といった感じの男だ。だが、別に無愛想という訳ではなく、礼を重んじる人物のようだ…
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Petit Dieu 31.

世界は動く。 ルルーシュは一人、月が見える窓の外を眺めている。 明日の朝、出発だ。ルルーシュは振り返って部屋を眺める。もともと私物をあまり置かないという性格もあるだろうが、部屋の中はガランとしていた。おそらく長期になるだろうと見越してのことだから、徹底的に片づけるのは当たり前なのだろうが、それにしては…
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Petit Dieu 30.

きっと飛べる。 鎮魂という名目ではあったが、ルルーシュが持ち込みたいと申し出た神具はどんでもない数になる。無理な話だろうと恐る恐る申請を出したのだが、それはあっけないほど簡単に許可がおりた。 それほどまでにとんでもない事態になっているということだ。 しかし、そうは思わない人間はまだ多い。…
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Petit Dieu 29.

こいつの基準。 「へぷちっ」 なんだかとんでもなく可愛らしいくしゃみをしたスザクにルルーシュが大丈夫かと声をかけた。声なんてかける必要はない!と後ろでカレンがじたばたしてはジノにまあまあとなだめられるという、昔では見たことのない光景が広がっていて、それはそれで興味深い───とアーニャは思う。…
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Petit Dieu 28.

オカルト現象の原因。 『ずっと一緒にいたい』 その過程がどうあれ、最終的にルルーシュ自身に言葉にさせた結果は見ずともあきらかだ。しかもとんでもないことに、促したのは神だ。 世界はゆっくりと2人の為に動き始める。 ルルーシュは眉をきゅと顰める。ロイドは今何と言った? 「なんだと?」 ロイドは…
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Petit Dieu 27.

言の葉 翌朝、スザクをポケットに入れてやってきたルルーシュは昨日と変わらない姿だった。 「だってさ、マリアンヌ様からの言い渡しでさ……神気をこれ以上注ぐなって」 ぶつぶつと文句を言っているスザクは自分の刀がそこにあるため、来た時とは違い姿は大きくなっている。 マリアンヌとベアトリスは言うだけ言った…
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Petit Dieu 26.

宣告。 ルルーシュっていい匂いするんだよね。 口づけを交わしながら、細い体を抱きしめれば、ヒクンと震える。何も経験がない、というのがよくわかる反応だ。 全部、僕のにする。ルルーシュが欲しい。 だが、そんなに上手くいくわけがない。 何度も繰り返した口づけにすっかり酔っているルルーシ…
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Petit Dieu 25.

神が願うから。 崩壊してしまった博物館、しかしながら一人として怪我人が出なかったのに加え、収集品に関してもどれも壊れることはなかった。 「神、の加護っていうことでしょうか」 「うーん……」 ロイドの歯切れが悪いのは致し方ない。何といっても、博物館の奇妙な物音や、建物が軋むのを実際に経験してい…
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Petit Dieu 24.

だって、スザクだから。 「あった……」 肩の上でスザクが嬉しそうに呟く。 その刀をルルーシュも眺める。確かに柄の部分にはあの組紐が装飾されていた。鞘にも美しい文様が入っている。成程、これでは美術品として高く売りさばこうという輩がいてもおかしくはない。戦乱に乗じて、こうして運び出されたのだ…
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Petit Dieu 23.

神の最高位 訪れた大学の資料室は普通の人が見れば、シンとした中にただ物が陳列されているようにしか見えないだろう。 しかし、ルルーシュには。 「いやああん、ちょっとちょっとスザクくんもアーニャちゃんも可愛すぎじゃないの!」 ちっちゃい神2人をぎゅうぎゅうしてはきゃあきゃあ喜んでいるのはミ…
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Petit Dieu 22.

こっちも大変。 連絡を入れた大学に出かけてくると伝えれば当然のようにロイドもついてくる。その上今日はセシルも見たいというので、3人で移動中だ。実際にはルルーシュのポケットにはスザクとアーニャがいるし、空にはスザクに懐いている雀が飛んでいる。少し先まで飛んではこちらを待っている姿は可愛い。 「ロイドはどう…
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