テーマ:君の罪は僕の罰

月なき夜にはあくなき夢を 11.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 11. 初恋、という単語にすぐに反応したのは当然のことながらルルーシュだった。 「スザクはオレのだと言ったはずだが」 「だから、そういう事じゃないって言ってるでしょ! ジノもおかしなこと言わないでよ!」 スザクの後ろからしっかりと腕を…
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月なき夜にはあくなき夢を 10.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 10. 消灯時間が過ぎた真夜中に、校舎を抜け出す算段を立てたのだが、思ったよりも鍵は厳重にかけられていた。それにここまでのシステムであれば、誰が開けたのかまできっと分かってしまうだろう。ルルーシュとしては別にそれでも構わないし、バレても…
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月なき夜にはあくなき夢を 9.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 9. 談話室の真ん中、クッションが山のように積まれたその上で、ナナリーとアーニャは並んで腰掛けていた。 「どうぞ」 「有り難うございます」 ナナリーとアーニャは差し出されたカップをソーサーごと受け取った。かぐわしい芳香が立ち上る。その香りで、…
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月なき夜にはあくなき夢を 8.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 8. ルルーシュにいったん目を付けられた者は、正気の沙汰ではいられない。その細い体を自分の物にしようと必死になる。 「……経験者は語る?」 「そうだよ!」 アーニャとナナリーは半分ふてくされた顔のスザクを見て、こっそり笑いあう。自分…
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月なき夜にはあくなき夢を 7.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 7. 「スザク、おい」 ルルーシュの声にスザクは慌てて振り返る。 「え、あ、ごめん。何だった?」 「……ずっと呼んでいたのだが、オレの声も耳に入らないか?」 もう一度ごめん、と謝るとスザクは立ち上がる。そのスザクの腕をルルーシュが掴んだ。 …
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月なき夜にはあくなき夢を 6.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 6. シュナイゼル宛に、気になる人間がいたとだけメッセージを送るとスザクは振り返る。ルルーシュが白い肢体をベッドに投げ出したままだ。 「ルルーシュ、起きられる?」 「……それをお前が言うのか?」 うつ伏せのまま、気だるそうにルルーシュはスザクを仰…
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月なき夜にはあくなき夢を 5.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 5. 今回、R18です。よろしくお願いします ベッドで腹ばいで寝そべっているスザクの上に乗り上げたルルーシュは、スザクの手元をのぞき込んだ。スザクが操っているのは薄いタブレット、生徒全員に配られている、あれだ。 「……何をしてる…
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月なき夜にはあくなき夢を 4.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 4. 午後の授業は移動教室だった。 アーニャとナナリーは片手にタブレット端末を持つと、手を繋いで歩き出す。薄いタブレットだけが持ち物だ。これにすべての情報が入っている。初めて手にした時にスザクが「教科書やノートがないなんて凄いね」と笑っていた。以前は…
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月なき夜にはあくなき夢を 3.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 3. 日だまりの中、カフェテラスには注目の4人が座っている。先週転校してきた4人だ。 「スザク、お前まだ食べるのか?」 「え? これくらい普通だよ? ルルーシュこそもっと食べなくちゃ。ほら、あーん」 ルルーシュはフォークに刺さった肉系だ…
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月なき夜にはあくなき夢を 2.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 2. バルコニーに入り込む花の香りの風をしばらく楽しんでいたのだが、スザクとルルーシュは一向に現れない。 時折、生気をお互いに循環させているのか一ヶ月程眠っていることもある。 このまま待っていても起きてこないのかもしれない。 …
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月なき夜にはあくなき夢を 1.

君の罪は僕の罰  第二章 「月なき夜にはあくなき夢を」 1. 少しR表現あり。 「……あれ?」 ベッドから抜け出ようとしたスザクは自身のシャツを引っ張られてその動きを止める。 振り向けばうつ伏せで眠っているルルーシュの右手が握りしめているのが分かった。 白い背中が艶…
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君の罪は僕の罰 64 完結

君の罪は僕の罰 64 社にようやく足を踏み入れることが出来たのは朝日が昇った後だった。消防車が到着しても道が狭くなかなかたどり着けず、石段は消火の邪魔になる。だが不思議なことに闇夜を焦がすほどの大火は静かにおさまっていき、今では細く白い煙がところどころでくすぶっているだけだ。 「スザクくん! どこだ…
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君の罪は僕の罰 63

拍手SS 熱風が、炎と共にルルーシュの舞散った白い羽をも巻き上げる。 おそらく立っているだけでも相当つらいはずだ。それなのに、まるで自分の状態に気付きもしていないかのようにV.V.はそこに立っていた。額から流れる血さえ気付いていないのだろうか。 「邪魔なんだよ! マリアンヌの子供達!…
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君の罪は僕の罰 62

拍手SS スザクは猛火の中、神楽耶の体を守るように抱きしめた。炎が揺らめき、外界を遮断する。これではもう結界は切れてしまっているだろう。何重にも施されていた結界。全ては僕たちを守るための結界だった。 ───皆、大丈夫だろうか。 本殿の柱に亀裂が入る音が響く。それほど長い時間は持たないだろう。…
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君の罪は僕の罰 61.

拍手SS. 朝日と共に舞い、夕陽が沈む直前に神楽耶を解放する。この機会を逃せば次に巡ってくるのは一年後。 だが、もう次はない。 スザクが存在していないからだ。 契りに失敗した場合、消滅するルルーシュと一緒に消えゆくと約束を交わした。お互いがいない世界など暗闇と同じ。翼が片方しかないのに、どう…
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君の罪は僕の罰 60

拍手SS. スザクはルルーシュの手を引いて校舎へ向かい歩いていく。悲しいほど細いその手はそれでもスザクの手を握りしめる。 祭りは明後日、スザクは前日から神社に篭もる。祭りが終わりを告げるとき全てが終結するはずだ。 スザクもルルーシュも何一つ変わらない顔をして教室にいる。クラスメートと笑い…
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君の罪は僕の罰 59

拍手SS 「スザク、抱け」 「駄目だってば」 スザクの前には不機嫌この上ない表情のルルーシュが座っている。 「抱けって言っているだろう?」 「だから、駄目」 焦れたルルーシュがシャツのボタンを外し始め、慌てたスザクが手を伸ばせばその制止の手を逆に掴まれた。瞬間、罠に捕まったことを知る。…
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君の罪は僕の罰 58

拍手SS ───また来た。 神楽耶は身を翻して境内の奥へと走り込む。体を小さくすると箱の脇にしゃがみ込んだ。神剣が納められている箱だ。 「ねえ、神楽耶いるんだろ? 出ておいでよ」 鳥居の向こうから聞こえてくる声。神楽耶はぎゅっと両耳を押さえる。聞きたくない、聞きたくない。あの声に私は騙…
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君の罪は僕の罰 57

拍手SS. 藤堂の姿はいつものように道場にあった。子供の頃から不思議に思っていたのだが、外で蝉が耳を塞ぎたくなる程鳴いていても道場の中だけは静寂に包まれているような気がしていた。勿論緊張感も手伝って、ということもあるのだろうがいつだってしんとした静けさが広がっていた。 その真ん中に藤堂がまるでその…
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君の罪は僕の罰 56

拍手SS. 夏の盛りのある日、スザクは家に1日だけ戻った。 「一度家に戻ろうと思うんです」 帰ったところで別に何もないが、全てが終われば2度と戻ることはない場所。両親はともかくとして恩師である藤堂には会っておきたかった。祭りの時は終わったあとに最寄りの駅まで藤堂が送ってくれる、その時しか話す…
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君の罪は僕の罰 55

拍手SS。 スザクの寝顔を眺めていたルルーシュは微笑んで、そしてその腕から抜け出た。がくがくと震えた足に微笑みは苦笑に変わる。 こちらが誘おうが押し倒そうがいつだって結局はスザクのいいようにされてしまうのだ。 「仕方ないな、煽ったのはオレだ」 本当にするの?などと言っておきながら貪ったのは結局どちらだった…
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君の罪は僕の罰 54

拍手SS.嫉妬ルル様。 スザクが夜空を見上げている。 「嬉しそうだな」 「え? ああ、うん。そうだね嬉しい」 本当の両親。我が息子と、そう呼んでくれた。スザク、と名をつけてくれたのも、全部───。 欲しかった物が全て手に入ったのだ。嬉しくない訳がない。 「全く! 人が何百年も捜し歩いて…
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君の罪は僕の罰 53

拍手SS, しばらく沈黙が続いたあとで、C.C.が口を開いた。 「あの日、来ないと言っていた神楽耶が何故そこにいたのかは分からない。V.V.の事を怖いと避けていた神楽耶が何故一緒にいたのか、それも謎のままだ」 だが、二人はそこにいた。突き刺されてそのまま落ちていく神楽耶の体をC.C.は全身で…
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君の罪は僕の罰 52

明かされていく過去。 押し黙ったままだったシャルルが再び口を開いた。 「神楽耶は光の巫女と呼ばれていた。太陽の光で天候を当てたりしておった」 「太陽・・・」 スザクの考えが分かったのだろう、シャルルが頷く。 枢木神社の祭りは日の出と共に始まり、日の入りで終わる。 「私たちも神楽耶は天気…
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君の罪は僕の罰 51

すべての始まり。 目覚めた後の世界が変わったように見えた、というのは言い過ぎではないはずだ。 笑っているスザクが嬉しい。 「喉が渇いたな・・・」 「ルルーシュ叫びすぎ」 「誰だ、叫ばせたのは」 くすくすとお互いをまた抱き込む。手も足も絡め合いひとしきり抱き合った後、体を起こす。 「ス…
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君の罪は僕の罰 50

どこまでも一緒に。 「君を一人で行かせたりしない。僕も付いていく」 驚愕しているルルーシュの頬に唇を寄せる。 「スザク、でもオレはっ」 「ルルーシュは僕がいなくても平気?」 平気な訳などあるものか。あんなに焦がれたものが目の前にあるのだ。 「僕は君に会って、自分が何者であるか知って・・…
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君の罪は僕の罰 49

僕が出した答え。 授業が始まってもスザクは集中など出来ない。ぽつんと空いたルルーシュの机。 『言うな!』 『来るな!』 消えそうな肢体。ゆらゆら揺らめく日差しの中に吸い込まれていきそうな・・・。 「っ、もお!!」 ガタンと立ち上がったスザクに教師とクラスメートの視線が一斉に集まる。…
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君の罪は僕の罰 48

振りほどけないのはもう選んでいるから? 「スザク、離せ」 「嫌だって言ってる!」 振り解こうと思うのに、手首を掴んだスザクの手はビクともしない。力が強いだけではない。 こうしているだけでも流れ込んでくるスザクの生気。自分のものと調和して体全体に馴染んでいくのがはっきりと分かる。 ゆっくりと混…
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君の罪は僕の罰 47

君が光の世界、そのもの。 大きな椅子に深く腰掛けている男を見てC.C.はやれやれと笑う。一族の長がなんたる姿。 「落ち込んでいるようだな」 「喧しい」 愛娘に怒られたのは相当の痛手だったようだ。 「それでいつ頃から分かっていたんだ」 「・・・あの騒動のさなかだ」 V.V.が神楽耶…
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君の罪は僕の罰 46

ナナリーは怒ると怖い・・・でしょうね。 アーニャが用意した茶器を使ってナナリーがお茶を煎れる。その手つきは眼が見えていないとは到底信じられないものだ。一滴もこぼすことなく煎れたお茶をナナリーはC.C.の前に置いた。 柔らかな芳香が立ち上る。 「さすがだな」 「手が覚えているんです。アー…
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