この日常、御多分に洩れず~くるるぎクリニック・番外~

相変わらずの日々。








ルルーシュの朝は早い。

まず、先生の部屋から出てくるところをナナリーに見られないようにしなければならない。
ナナリーが退院してきてからはこっそりとあれこれするようになった2人である。ナナリーに聞かれまいと声を必死で押し殺すルルーシュに、始め先生は残念そうな顔を見せていたが「そうやって我慢しているルルーシュもそそるね」と言い始め、最近ではわざと我慢させるよう仕向けられている気がするルルーシュであるが確認はしてない(笑)

抱き込まれている腕から抜けようとすると必ず先生が目を覚ます。いつもセックスの後に意識が飛んでしまい、体も綺麗に洗われていることにも気付かない(センセ、やりすぎ)ルルーシュとしては、僅かな身じろぎで先生が起きるのがどうにも納得いかない。とはいえ、一度事後処理をまざまざと体験してしまった時には「意識がない方が楽だ」という結論に達したルルーシュである。まさかあんな事もこんな事もしてもらっていたとは思いもしなかったし、意識があるだけ恥ずかしさも倍増。おまけに掻き出されるものにまで体がひくり、ひくりと反応してしまい、結局そのままバスタブでン回目に突入。ナナリーがいない日で良かった。

「ルルーシュ……?」
「先生オレ朝食作ってくるから」
「ん。僕ももう少し後で起きるよ」

軽くキスを交わして(新婚さんですから)ルルーシュはドアを薄く開いてこっそりと抜け出る。先生との仲は公認だし許可も下りているとはいえルルーシュとしては最愛の妹にこんなところを見られたくない。何とかリビングに到達するとほっと一息。洗濯機を動かし、お弁当の用意を始める。ナナリーはスクールランチがあるが、ルルーシュはお弁当だ。当然余分に作り、先生用のお昼も作る。並行して朝食の準備に取りかかる頃にスザクが起きてくるのが常。
「今日も凄く美味しそうだね」
誉められてはにかむように笑うルルーシュの頬にキスしてはいちゃいちゃしている2人。

最近ナナリーは朝がゆっくりだな、部活で疲れているのか?とルルーシュは思っているのだが、「あ、お兄ちゃん起きた。昨夜も先生の部屋ね」とか「先生起きたから2人きりにしてあげよ」とか「新婚と一緒に住むのも大変なのよね」なんて可愛い妹が考えていることを知ったら、お兄ちゃんはパニックになるでしょうね。


テーブルに朝食が並び始めるタイミングでナナリーも起きてくる。大好きな2人に「おはよう」と挨拶をすると同時に「「おはよう」」と返ってくる。こんな些細な事が本当に嬉しい。おしゃべりをしながら食事をすることもすごく楽しい。
そして元気よく学校へ向かう。ナナリーは地元の中学へ、ルルーシュも転入した高校へ。再びカレンとリヴァルと通う日々だ。

そして。
「リヴァル、お前今日ヒマか?」
「おお、いい───って、何だよカレン」
リヴァルの前にカレンが出てくる。
「ダメよ。リヴァルは今日は玉城の店でバイトなんだから!」
「そうか。じゃあ誰に……」
本気で困ったような顔のルルーシュを見て、シャーリーが手を挙げる。
「はい! 私いいよ!」
「シャーリーは空いているのか?」
「う、うんっ!!」
助かるよ、とにこやかに微笑むルルーシュにぽっと頬を染めるシャーリー。
「カレンあれ……」
「実際に本人に分からせた方がいいのよ」
いいのか?と問うリヴァルにカレンはいい機会よ、と答える。転入してきてルルーシュはすぐに女の子達の憧れの的となった。特にシャーリーはルルーシュに一目惚れした恋する乙女だ。仲の良いカレンがルルーシュの親友と知って喜んでいたが、裏もなにもかも知っているカレンとしては「あのバカはやめておきなさい」としか言いようがないのだが、シャーリーには分からない。

放課後。ドキドキと高鳴る胸を抱えたシャーリーが連れて行かれた場所はスーパーマーケット。小洒落た外資系の、ではなくごくごく当たり前のスーパー。
「えーと……ルル?」
つかつかと歩いていくルルーシュの後ろから付いていけば立ち止まったのは卵のコーナー。
「良かった、まだあった。水曜は卵の特売日なんだが一人1パックしか買えないんだ。ええと、あとは醤油だな。これも1本しか買えなくて。助かるよシャーリー」
「…………うん」
その後、シャーリーからカレンに泣きの電話が入った。
「うえーーん、カレーン!」
「だから止めなさいって言ったでしょ?」


カレンとリヴァルから話を聞いた玉城とナオトは腹を抱えて笑っている。外側は王子様のようなルルーシュが実は主婦してますなんて知ったらそりゃ女の子達はがっくりするだろう。
「しかも旦那はセンセだしなあ」
「そうそう」
しかしながら昔から知っているリヴァル達にしてみれば、ルルーシュは昔からああだった訳で。
「結局変わってないよな」
「ホントよね」


今日もくるるぎクリニックでは先生の仕事のタイミングに合わせた食事がテーブルに並び、笑い声がその食卓に色を添える。その日あった出来事をルルーシュとナナリーが競争のようにスザクに報告し、スザクもうんうんと頷きながら話を聞く。
そして今夜もルルーシュのベッドは使用されないまま朝を迎えるのだ。明日の朝も先生の部屋からこっそり出てくるルルーシュを見ることになるのだろう。
「お兄ちゃん、夜、お部屋使わないよね」
今度何かの時に兄にそう言ってみようとナナリーは密かに企んでいる。あたふた慌てる兄とそれを見て笑う先生を想像し、たぶんその通りの光景を見ることになるんだろうなとナナリーはそっと微笑んだ。
───きっと、ね。




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今更言うべき事でもありませんが、こんな日常が繰り広げられてます、はい。






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