月なき夜にはあくなき夢を 31

君の罪は僕の罰 第二章 「月なき夜にはあくなき夢を 31.」






R18




ルルーシュに迫られて、それを断れる奴がいたらお目にかかりたいとスザクは思う。
可愛く強請られてキスをすれば、ルルーシュは更に自分から強く押しつけてくる。薄く開いた唇の間にねじ込まれる舌は、いつものルルーシュよりも熱かった。薬のせいで体全体が火照っているのか、白い体は桜色に染め上がっている。羽織っているだけのシャツの間から見え隠れしているのは、さっきまでマオが触れていた赤い尖り。するりとシャツの中に潜り込んだ手が、尖りごと肌を撫で回す。
「ッ……ンんっ……ア、ア……もっと、スザクもっと」
大きくて長い指。ルルーシュが望んでいたのはこの手だ。この手以外が触れていた先ほどまでの時間は、嫌悪感しかなかった。
───このオレが演技をする羽目になろうとは。
催淫剤を飲まされ、自分の髪先が肌に触れるだけで痛みにも感じるほどに敏感になっていたにも関わらず、マオの愛撫は何もルルーシュに与えなかった。
「……スザク、早くお前がほし、い」
スザクの指先が触れているだけだというのに、すでに体の奥の深い場所から、溶けていきそうなくらいだ。
スザクが欲しくて欲しくてたまらなかった。薬を飲まされても、求める男は一人だけだ。どこもかしこも疼き、スザクに触れて欲しいと甘く強請るかのよう。柔らかく優しい愛撫を続けていた手は、時に荒々しく這い回る。
「はっ……ア……イイ……アアッ……もっと、もっとぉ」
小さな尖りをスザクは前歯で甘噛みし、舌で押しつぶす。
すでに真っ赤に熟した果実のような色を湛えたそれを味わいながら、とろとろと蜜をこぼし続けているルルーシュのペニスへ手を伸ばす。さっきからずっと震えながら勃ちあがっていたペニスはスザクの指が触れた途端に、待っていたとばかりに熱を吐き出した。
「あっ……ああっ……はああっ」
背を反らせて達したルルーシュは、ガクガクと腰を震わせて射精の余韻に喘ぎを漏らす。
「……凄いな……かなり感じやすくなってるね」
快楽の為に涙がこぼれるが、ルルーシュとしてはこんな与えられ方は嫌なのだ。一度吐き出したというのに、まだ足りないと疼く自分の体にも腹が立つ。このまま薬に操られるのは真っ平御免だ。
「はやく、スザク早くオレを戻せ、お前の手で戻してくれ」

一度引き抜かれて、また強く差し入れられる。掻き回されて、また引き抜かれる。
「ああっ! はあああッあっあっアアア!!」
ルルーシュは膝でスザクの体を挟むように足を立てている。動きに合わせて自らも腰を揺らした。
「ここ、好きだね」
スザクが耳元で囁く声ですら愛撫となりかわり、ルルーシュを刺激する。
「あ…あああっ…………あああっ」
ヒクンと痙攣した体は何度目か分からない射精を促した。吐き出している最中だというのに、スザクは動きを止めない。その為に、ルルーシュは息も出来ないほどの快楽の中へ再び堕とされた。
規則正しいベッドの軋む音と荒い息づかい、湿った音とルルーシュの喘ぐ声が部屋に満ちている。大きく体を揺さぶられて、それが次第に早くなる。
「ああ……スザク……スザク」
今までとは違う波を感じルルーシュは浮かした腰を自らスザクの腰へと擦りつける。
「ルルーシュッ」
「んぁぁぁあああーーーーーっ……!!」


ルルーシュの濡れた瞳に見えていた凶暴ともいえる飢えが消える。ようやく薬の効能が落ち始めてきたのだろう。それでもルルーシュが纏う香りは通常よりもかなり濃いものだった。
「……香りに酔いそうだね」
腹筋だけで身体を起こしたスザクの上にはまだルルーシュが乗ったままだ。
「お前を見つけた時に、オレの状態がそんな感じだった。近づくだけでスザクに酔っていたんだ」
「そうだったんだ」
「ああ、だからしょっちゅう誘惑していたんだぞ?」
そう言われても、いまだ四六時中誘惑されっぱなしのスザクとしては、あの頃とどこが違うのかはさっぱりわからない。それに確かに気がつけばルルーシュに押し倒されていたというシチュエーションはあの頃非常に多かったが、それは香りに吸い寄せられてといったものではなく、ルルーシュが消えそうな自分を保つ為に、常にスザクから生気を吸い取る必要があったから───。
「僕はいつものルルーシュの方が好きだよ」
目の前で魅惑に動く唇に軽くキスをする。もう過去の心配はどこにもない。もう一つの魂として同化しているのだから。
「そうか。それではいつものオレに戻ったところで、もう一回スザクを味わうことにする」
「えっ! ルルーシュちょっと待って、もう戻らないとさすがにマズいよ」
ルルーシュはふんと鼻で笑い、乱れた髪を大きくかきあげ、わざと見せつけるようにスザクの上で腰をくねらせる。数え切れないほど吐き出しはしたが、どれも薬の効能によるものなのだ。
「オレが満足していないのに止めるなんて出来るか」
このオレに手を出していいのはお前だけなんだぞと、起き上がりかけているスザクの肩を押した時に、頼りなさげな声が通路の方から聞こえてくる。当然、そんなもの聞こえなかった振りで、完全無視の態勢に入っているルルーシュだったが、再度聞こえてくる声に「ちっ」と舌打ちをした。
「……ルルーシュさまぁ~、スザクどのぉ~」
ジェレミアで間違いないだろう。
「ったく、あいつはいつもイイトコで邪魔をする」
ジェレミアの名誉の為にいっておくが、いつもイイトコで邪魔をしているのではなく、一日中くっついている二人にはいつ声をかけても邪魔をすることになるのである。そして、いつもC.C.に「ジェレミア、呼んでこい」と命令される為、こういう事になるのだ。





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