テーマ:騎士は白馬に乗っているとは限らない

騎士は白馬に乗っているとは限らない 219

目の前ですからねえ。 何だよ、あれ。園児達はぽかんと口を開けて見ている。 「皆!絶対にここから動いちゃだめよ」 セシルから声が掛かるが、目の前で繰り広げられる戦いについつい身を乗り出してしまう。 それはそうだろう。TVでしか見たことの無いKMFが現在、目の前で戦っているのだ。 …
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 218

だから止めておきなさいって。 一人ずつ確実に締め上げていたスザクにコーネリアから連絡が入ったのは突入から5分後。 「どうだ、枢木」 「それが・・・」 口ごもるスザクに対し、コーネリアは苦笑する。 「テロリスト”ごっこ”の様だろう?」 「はい」 全くその通りなのだ。本人達は”テロリ…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 217

お天気だったら良かったのに。 「雨、止みませんねえ殿下」 「・・・うん・・・」 セシルが掌を上にして雨粒を受けている。その言葉にルルも同じように手をトレーラーから出した。 小さな掌に、ぽつぽつと雨が落ちる。 お天気だったら公園に出かけての遠足だったのだ。何日も前からルルが指折り数えて…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 216

初恋は実らないっていいますよねえ。 通用扉を開けたジェレミアが外を伺おうと頭を出した途端、無理矢理体が引きずり出された。 「な、何事っ!?」 まさか敵兵が! だが構える前に今度は邪魔だとばかりに押し退けられ、その弾みで今度は頭を壁に強かにぶつける。 「殿下っ!!!」 「セシル?」 …
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 215

こうして特派の皆様に「慣れ」が生じていくのですね。ルルたちだけの責任ではない(笑) 轟音と共に飛ばされた扉にあっけにとられる園児達と幼稚園教諭達。ジェレミアは自分が外に蹴り飛ばした方が安全面の上では良かったのではないかと考えるが黙っていた。賢明な判断である。 スザクはつかつかと歩くと大勢の園児達の一人…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 214

正義の味方、乱入・・・おい。 まさか、と思う。 本当なら今頃はサイエンスミュージアムの賑わうセレモニー会場のド真ん中に奪ったナイトポリスで乗り込んで、逃げまどう人々を追いかけて、皇族や招待客を人質にとって。 「人質はどこ?」 標的を間違えたのが最大の原因。 苦労してたどり着いたのは雨…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 213

すっとこどっこいはどこまでいっても・・・ね。 「兄貴ぃ、ガキどもが泣き止みましたぜ?」 「疲れんたんだろ?ちょうどいいじゃないか静かで」 どうしてそんなことをいちいち報告にくるのだ!!と言わんばかりに顔を顰めて片手でぽいぽいと部屋から出て行けと合図する。 今は大事な会議中なんだよっ!ったく、一束いくら…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 212

騎士のほかにも怖い人はたくさん。 ルルはライオンさんを抱きしめてちょこんと座る。 「なんだよ、すっげートコなんだな、ここ」 タマキが隣ですっげえすっげえと繰り返し、うん、とルルは頷いた。最新システムがあるということとルルのバッチに現在地が分かるGPSが搭載されていることをおぼろげながら理解し…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 211

こんな頃から片鱗が。 リーダーは苦虫を噛み潰したような顔で手下を睨んでいる。 「科学館」の予定であった。サイエンスミュージアム。ここは「美術館」である。アートミュージアム。 下調べさせたはずだった。今日オープニングセレモニーが行われる予定の科学館。こういう時には絶対に皇族の誰かが来賓として招かれ…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 210

てるてる坊主、てる坊主 あした天気にしておくれ。 「おれさあ、てるてるぼうずつくったんだぜ?」 教室の窓からグレーの空を皆と恨めしそうに眺めていたタマキがルルに話す。 「タマキも!?ルルもたくさんつくったよ!」 「ルルーシュも!?」 てるてる坊主って何?という他のお友達のためにルルとタマ…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 209

幼稚園の行事は楽しみなのです。 ルルはガラス窓にぴったり顔をつけて黒い雲を睨みつけている。 「ルル?どうしたの?」 先ほどからの小さな主の様子に首を傾げていた騎士がとうとう声をかけた。 「だって、スザク、あめなんだもん!」 「?」 2人の会話にマリアンヌがくすくすと笑う。 「ルル…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 208 

小さな頃からフェミニスト。 ルルが幼稚園に現れると、皆が大歓声で迎えてくれた。 「でんかだあっ!!」 それは皆がルルーシュの手を競いあって引っ張りあった初日のよう。 「でんか、おはよう!」 「おはようっ!」 皆の笑顔にルルも笑顔で答える。 階段で足を踏み外したルルが園庭に転げ…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 207

子供の小さな手は明日の為に。 いつ抱きしめただろう。 ウォルグの母は自分の手を眺める。 いつ? 先程ウォルグの怪我の話をしていなかったか? 首に残る火傷の痕。あの日は乳母が休みの日だったのに、急に誘いがあって無理に出てきてもらったのだ。小さなウォルグを押しつけるように渡し、あれもこれ…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 206

子供の涙はなによりも痛く辛く悲しい。 カレンはぶるぶると震える携帯をそっと机の下で開く。 『ルルはおでこにかすり傷。検査異常なし。今マリアンヌ様が幼稚園に乗り込み中』 ほっと安堵の息をつくと隣のシャーリーにスザクからのメールの文面を見せる。それから後ろの席のリヴァルに大丈夫と合図を送る。 …
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 205

ウォルグも戦う。友達の為に。 犬、ですって!母親達はただただ呆然とタマキを見ている。マリアンヌはおかしそうに肩を震わせている。 一番は犬!? 確かにルルははっきりとこう言ったのだ。 『ようちえんのいちばんのおともだちはタマキ!』(191話参照) 幼稚園の中では一番仲良しはタマキだ…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 204

聖母さまを怒らせました。 タマキは走り寄ると母にしがみ付く。 「ともだち、まもれなかった。とうちゃんも、ともだちはだいじだ、っていってたのに!」 悔しい。悔しい、悔しい。 しがみ付いてくる息子をタマキの母はぎゅうと抱きしめる。やっぱり真一郎は何もしていない。大丈夫、真一郎はかあちゃんが…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 203

ご心配をお掛けしていますので、ルル連続で。 ゆっくりと紫の目が開く。 「ルル!」 「ルル!」 ははうえ?スザク? 大好きな2人が心配そうに覗き込んでいる。後ろにはラクシャータの姿も見えた。母は指先で涙を拭い、スザクは安堵の息を吐く。 あれ?? ぱちぱちと大きく瞬いた後、起き上がろ…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 202

自分で守れなかった悔しさ。 ”スザク” ふとルルに呼ばれたような気がしてスザクは取り組んでいたプリントから顔を上げる。教室の外は初夏の光と風。 今度遊園地にでも行こうかな?そうだ生徒会の皆を誘えば楽しいよね。ナナリーも公務が無い日なら一緒に行ける。乗りたがっていたジェットコースターも子供用な…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 201

もっとこの手が大きければ。 「殿下っ!!!」 その日は幼稚園の父母会が開かれていた。 父母会とは各クラスの保護者から役員を決めて園へ協力および援助し後援する事を目的とする会だ。 しかしながら毎年役員は初めから決まっているようなもので同じ派閥の母親達が会を牛耳っていた。後釜を決めて卒園…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 200

ちびルル200話です!有難うございます!! ルルは自分の立場をわかっています。 「ははうえ!おかえりなさい。あとね、ただいま!!」 「あらあら、今日はルルに言われてしまったわね!ルル、ただいま。ルルもおかえりなさい」 ルルはきゅうと母の首にしがみ付いた。いい匂い。 お迎えがスザクだっ…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 199

マリアンヌママの溜息。 「ヴィンセント・ウォードは思っていたよりもバランスが良かったわ」 マリアンヌ妃はインバル宮の特務総監執務室で今日の視察の報告をしている。一般的な書面での報告は同行したセシルが提出するので、マリアンヌ妃のこれは”一個人の感想”という事になる。だが、閃光のマリアンヌの感想だ。どの報…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 198

大人の思惑は所変われど、何も変わりません。 いきなり後ろからジノに締められる。 「何だよ、ジノ!」 「なにが、何だよ、だ!このアホが!」 陽が降り注ぐテラス。最近のルルは幼稚園から帰ると必ずここにやってくる。幼稚園に行き始め、本宮に顔を出すことが出来なくなったルルの為に決められた新しい約束…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 197

ルルしか見えていない騎士ですから。周りがフォロー。 ぱたぱたとルルが走る。そのルルをひょいと捕まえて肩に乗せたのはジノだ。 「殿下、お帰りなさい!」 「ただいまあっ!」 「たかーーーい!」と喜んでいるルルと、笑っているジノにスザクは声をかける。 「ジノ、そのままルルを陛下のところにお願い…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 196

スザクの思いは初めのころと変わっていません。変わるはずないですね。原点はこれです。 いい季節になってきたなあ。公務無しで遊びに行くのもいいな。 「枢木卿・・・」 ぼーっと外を眺めていたスザクは困ったような運転手の声に慌てて返事を返す。 「はい!」 「どうしますか・・・あれ」 「はい?」 …
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 195

子供を悩ませてはいけないですよね? いそいそと帰り支度を始めているスザクをシャーリーが不思議そうに眺めている。 「スザクくん、もう帰るの?早退?」 「うん。ルルのお迎えっ、にっ!・・・・何するんだよ、カレン!!」 後ろからがしりとスザクの制服の襟を掴んでいるのはカレンだ。すっかり元気印が売り物…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 194

子のこころ、親知らず。 あいつが騎士か。ふふん、俺がその場所頂くぜっ! タマキにしてみればルルーシュが一番の友達だと思っているのに、ルルーシュは堂々とスザクが一番だと言ってのける。こっちが一番なんだから、向こうも一番がいい。 「タマキ、すべりだいしようよ!」 「いいぜ!!」 でもまあ遊んでいる間…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 193

大人げないですから。 スザクが登校したのはちょうど1時限目が終ったころだった。 「何だよ、遅いじゃん」 リヴァルが声をかける。よいしょとカバンを置くとスザクはやれやれと椅子に腰掛ける。 「ルルを幼稚園に送って行ったんだよ」 カレンも近付いてくる。 「で、どうだったの?やっぱり凄かった?」 …
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 192

当然騒ぎに。 「奥様っ!昨日のルルーシュ殿下をご覧になりまして?」 今朝、幼稚園にやってきた母達の第一声がこれである。先日のジェレミア卿(?)の映像や画像によってマスコミが周辺から撤退したのだが、今度は子供を送ってきた保護者達の井戸端会議が始まった。いつもであればお抱え運転手の送迎ですぐに解散とするの…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 191

公務もこなさなくてはいけません。世界一忙しい園児。 「あれ?ルルーシュは?きてないのか?」 タマキは首を傾げる。いつもなら自分よりも早く来てスモックに着替えて、遊ぼう!と笑っているルルーシュがいない。 「でんか、おしごとなんだって」 仕事?仕事って大人がやることじゃないのか? ルルは…
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騎士は白馬に乗っているとは限らない 190

不憫・・・(笑) 「おっさん、なにやってんの?」 タマキは先程から付き纏っているこの”おっさん”が邪魔で仕方無い。せっかくルルーシュと遊んでいるというのに、はっきり言って本当に邪魔である。 おっさん・・・ではなくジェレミアは一瞬ムカッとしたのだが、なんとか持ち直す。相手は園児である。5歳児相手に熱く…
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